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J-GLOBAL ID：202202269862259857   整理番号：22A0193431

共鳴非弾性軟X線散乱による機能性材料の電子状態研究

Resonant soft-X-ray inelastic scattering: new probe of the electronic structures for functional materials

著者 (1件)： 藤原秀紀 (大阪大 大学院基礎工学研究科)
資料名： 生産と技術  (季刊誌生産と技術)
巻： 74  号： 1 上巻  ページ： 18-23  発行年： 2022年01月10日 
JST資料番号： F0270A  ISSN： 0387-2211  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・共鳴非弾性軟X線散乱(RIXS)は,液体でも気体でも測定可能,試料が帯電する影響がなく絶縁体でも測定可能,厚いキャップ相に覆われた界面の電子状態も測定可能という比較的新しい分光技術。
・RIXSの光学過程は,内殻準位から非占有状態への励起と生成された内殻ホールへの価電子帯の電子の脱励起の2段階。
・SrTiO₃上に様々な厚みのLaTiO₃を堆積したヘテロ構造に対しRIXSで電子構造を調べ,界面には伝導キャリアと局在キャリアが存在することを解明。
・磁場中の磁性体試料に対しRIXSスペクトルの磁気円二色性を測定して,磁性体の電子構造をスピン成分に分解して観測する実験手法の開発に成功。
・Co₂MgSiに対して磁場中RIXSの測定を行い,ハーフメタル型電子構造を有することを実験的に実証。

シソーラス用語： *X線散乱 ,  共鳴散乱 ,  非弾性散乱 ,  機能材料 ,  *電子状態 ,  電子構造 ,  内殻準位 ,  チタン酸ストロンチウム ,  チタン酸塩 ,  ランタン化合物 ,  磁性体 ,  磁気円二色性 ,  スピン ,  *強磁性体 ,  コバルト化合物 ,  マグネシウム化合物 ,  ケイ化物
準シソーラス用語： チタン酸ランタン ,  *ハーフメタル ,  界面電子構造 ,  *共鳴軟X線散乱 ,  *非弾性X線散乱

分類 (2件)： X線技術  (BA02060D) ,  金属結晶の電子構造  (BM02050C)

引用文献 (16件)：

• Shigemasa Suga, Akira Sekiyama, Christian Tusche ′′Photoelectron Spectroscopy: Bulk and Surface Electronic Structures (Second Edition)′′ (Springer Series in Surface Sciences Vol.72, Springer Nature, Switzerland AG 2021) ISBN: 978-3-030-64072-9
• L. J. P. Ament, et al., Rev. Mod. Phys. 83, 705 (2011).
• F. Gel'mukhanov, et al., Rev. Mod. Phys. 93, 035001 (2021).
• G. van der Laan, et al., Coord. Chem. Rev. 277-278, 95 (2014).
• R. Y. Umetsu, H. Fujiwara, et al., Phys. Rev. B 99, 134414 (2019).

タイトルに関連する用語 (7件)： 共鳴 ,  非弾性 ,  軟X線 ,  散乱 ,  機能性材料 ,  電子状態 ,  研究