抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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有機液晶(LC)分子の相転移挙動およびそれらの原因に及ぼすアルキルチオ基の影響を記述するために,アルキルチオ-,アルコキシ-およびアルキル-ベースのLC同族体の融点(T_m)およびネマチック(N)-等方性相転移温度(T_NIまたはT_IN)を精査した。まず,異なるアルキル鎖(C_nH_2n+1;n=1~8)を有する4-アルキル,4-アルコキシ-および4-アルキルチオ基(それぞれnCPB,nOCPBおよびnSCPB)を有する4-シアノフェニル安息香酸エステルの3つの同族系列について相転移を比較した。nCPBおよびnOCPBとは対照的に,その幾つかはエナンチオトロピックN相を示し,全てのアルキルチオベースnSCPBはモノトロピックN相を示すことを見出した。nSCPB同族体は,長鎖(n≧6)の場合,全てのnに対して対応するnCPBだけでなくnOCPB対応物よりも高いT_mを示した。構造的に類似のビフェニル-およびシアノビフェニル-ベース同族体のT_m値についても同様の傾向を確認した。一方,nSCPBとnCPBのT_NIまたはT_IN値は,すべてのnでnOCPBのものより低く,nSCPBで,短鎖(n=1と2)でnCPBより高かったが,より長い鎖(n≧3)では互いに同等であった。さらに,著者らの議論は,アルキルチオおよびアルコキシ基を有するより異方性の1,4-フェニレンビス(ベンゾアート)LCsを扱う。さらに,メチルチオ基を有する3つのLC分子の単結晶構造を調べた。SHC接触のような硫黄原子の周りのいくつかの原子間接触を示し,それぞれの分子に対して異なる。本研究は以下の結論を導いた。アルキルチオ基は主に相転移温度(特にT_NIまたはT_IN)の減少,およびC-S-Cによって課された立体配座柔軟性,立体かさ高さおよびより低い分子異方性に起因して,有機棒状分子に対するLC形成を妨げる役割を果す。硫黄原子は分子間引力相互作用に寄与し,それは空間的に平均した現象(即ち,分散力およびより分極性π系)として相転移に反映された。これらの相互作用の影響は,アルキル鎖の延長によってより顕著になる。Copyright 2022 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】