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J-GLOBAL ID：202202272541509742   整理番号：22A0880530

国産コブミカンの葉の香気成分

Aroma Composition of Japanese Kaffir Lime (Citrus hystrix) Leaves

著者 (1件)： 原田一樹 (長岡香料 大阪フレーバー研)
資料名： 季刊香料  (香りの本)
号： 293  ページ： 83-90  発行年： 2022年03月20日 
JST資料番号： F0797A  ISSN： 0368-6558  CODEN： KORYA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コブミカン(Citrus hystrix DC)は,タイ料理で最も広く使用されているハーブの1つであり,トムヤムクン,グリーンカレー,及びその他の煮物料理で多く使用されている。興味深いことに,コブミカンの生葉の香気と煮汁の香気には著しい違いがある。香りの官能評価では,生葉はシトラスとハーバルの香りの得点が最高で,一方,煮汁はロースト,ウッディー,アーシーの香りの得点が最高であった。香りを,溶媒支援フレーバー蒸発法によって揮発性物質を抽出した後,ガスクロマトグラフィー-オルファクトメトリーを使用した香気抽出物希釈分析によって特性化した。シトロネラール(シトラス)を,リナロール(フローラル),6-メチルオクタナール(シトラス,グリーン),ゲラニオール(ローズ),およびシトロネロール(ローズ,グリーン)以外では,生葉の抽出物で最も重要な香り物質として認定した。さらに,リナロールは煮汁抽出物の中で最も重要な香り物質であった。特に,煮汁にのみ見られたいくつかの香り物質は,5-エチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-3(2H)-フラノン(砂糖,甘い),3-メチルチオプロパナール(ゆでたジャガイモ),5-ビニルグアイアコール(スモーキー,丁字),および7-メトキシクマリン(トンカ豆)であった。本研究で得られた情報を,同定されているいくつかの芳香族化合物をブレンドすることにより,コブミカンの葉の煮汁の香りを模倣した独特の風味を持つ食品を開発するために使用した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *芳香成分 ,  芳香 ,  *ミカン属 ,  *果物 ,  葉 ,  タイ王国 ,  料理 ,  ハーブ ,  官能検査 ,  香辛料 ,  製品開発 ,  鎖状モノテルペン ,  脂肪族アルデヒド ,  不飽和アルデヒド ,  オレフィン化合物 ,  脂肪族アルコール ,  不飽和アルコール
準シソーラス用語： *Citrus hystrix ,  *コブミカン ,  香気成分 ,  食品開発 ,  生葉

分類 (1件)： 調味料,香辛料  (FJ10010W)

物質索引 (9件)： 3-メチルチオプロパナール ,  5-エチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-3(2H)-フラノン ,  5-ビニルグアイアコール ,  6-メチルオクタナール ,  7-メトキシクマリン ,  ゲラニオール ,  シトロネラール ,  シトロネロール ,  リナロール

引用文献 (4件)：

• 小林真寿美,森光康次郎,久保田紀久枝, 第44回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会, 240-242, 北海道 (2000)
• Lawrence, B.M., Hogg, J.W., Terhune, S.J., Podimuang, V., Phytochemistry, 10, 1404-1405 (1971)
• Igolen, M.G., l-Citronellal, The main component of the essential oil of Citrus hystrix leaves. Perfum. Cosmet. Savons, 1, 51-53 (1958)
• 日清食品HP URL: https://www.nissin.com/jp/news/8832

タイトルに関連する用語 (4件)： 国産 ,  コブミカン ,  葉 ,  香気成分