文献

J-GLOBAL ID：202202276874594839   整理番号：22A1066936

濁度を利用した細粒分流出実験における移動土粒子の粒度組成とその時間変化

Particle size composition of migrating soil particles and the time change in water-passing experiments for reproducing suffusion using turbidity

著者 (3件)： 石丸太一 (山口大学大学院・創成科学研究科) ,  鈴木素之 (山口大学大学院・創成科学研究科) ,  高野翔太 (山口大学大学院・創成科学研究科)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 17  号： 1  ページ： 47-60(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 河川堤防やため池堤体等の盛土内部で発生する細粒分流出は,構造物全体の健全性を低下させている可能性があり,経年劣化の一要因となりうる。しかし,間隙中の土粒子の移動メカニズムは不明なことが多く,細粒分流出がどのように進行するのかは十分に明らかにされていない。本研究では,細粒分流出が進行する過程における移動土粒子の粒径に着目し,その時間変化や侵食量との関係を調べることを目的として,細粒分の流出を可能にしたカラム装置を用いた一次元下向き通水実験を実施した。その結果,排水の濃度と濁度の関係から僅少な排出土の粒度組成を推測することができ,細粒分流出の進行とともに排出土の粒度組成が逐次変化していることや,通水時の飽和度が高く土粒子の流出量が多くなる条件ほど粒径が大きい土粒子が多く排出していることを明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： *細粒土 ,  *土砂流出 ,  土壌侵食 ,  混濁度 ,  組成 ,  粒度 ,  土木構造物 ,  高盛土 ,  河川堤防 ,  溜池 ,  *経時変化
準シソーラス用語： ダム堤体 ,  盛土構造物 ,  *粒度組成

著者キーワード (10件)： 内部侵食 ,  細粒分流出 ,  濁度 ,  gap-graded soil ,  盛土構造物 ,  internal erosion ,  suffusion ,  turbidity ,  gap-graded soil ,  embankment structure

分類 (1件)： 透水性,浸透水,土中水  (RA03040E)

引用文献 (48件)：

• 1) 公益社団法人地盤工学会平成30年度会長特別委員会:平成30年7月豪雨を踏まえた豪雨地盤災害に対する地盤工学の課題-地盤工学からの提言-, pp.94-97, 2019.
• 2) Bonelli, S.: Erosion of geomaterials, Wiley, 2012.
• 3) Lafleur, J., Mlynarek, J., Rollin, A, L.: Filtration of broadly graded cohesionless soils., Journal of Geotechnical Engineering Vol.115, pp.1747-1768, 1989.
• 4) Marot, D., Rochim, A., Nguyen, H, H., Bendahmane, F., Sibille, L.: Assessing the susceptibility of gap-graded soils to internal erosion: proposition of a new experimental methodology, Natural Hazards Vol.83, pp.365-388. 2016.
• 5) Rochim, A., Marot, D., Sibille, L., Thao Le, V.: Effects of hydraulic loading history on suffusion susceptibility of cohesionless soils, Journal of Geotechnical and Geoenvironmental Engineering, Vol.143, No.7, 04017025, 2017.

タイトルに関連する用語 (5件)： 濁度 ,  流出 ,  実験 ,  土粒子 ,  粒度組成