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J-GLOBAL ID:202202281958968252   整理番号:22A0332357

多年生植物であるオオバナノエンレイソウの生息地分断化の遺伝的影響はそのペースの遅い生活史に従う

Genetic consequences of habitat fragmentation in a perennial plant Trillium camschatcense are subjected to its slow-paced life history
著者 (5件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 5-18  発行年: 2022年 
JST資料番号: U1642A  ISSN: 1438-390X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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多くの野生集団が生息地分断化に引き起こされる遺伝的多様性の喪失に苦しんでいる一方で,多様性喪失の程度はその生活史の特徴に基づいて種や集団によって異なる。下層植生の多年生植物であるオオバナノエンレイソウは,日本の北海道の十勝地方で集中的な生息地の分断化を受けてきた。種子生産の減少等の個体群統計学的悪化はすでに報告されているが,断片化の遺伝的影響はその生活史を参照して研究されてこなかった。ここでは,生活史イベント(成長や繁殖等)やその確率論が,2つ(それぞれ大きいおよび小さい)の断片化したオオバナノエンレイソウ群落の遺伝的多様性にどのように影響するかを調べた。ゲノムワイドな2008個の一塩基多型(SNP)を用いて遺伝的多様性を評価した。小さい集団では,遺伝的多様性が成熟した生活史段階よりも新たに発芽した実生で有意に低く,ブリーダーの有効数(Nb)は大きい集団より少なかった。マトリックス集団モデルを使用したシミュレーションでは,実生での多様性の喪失が繁殖の間の遺伝的浮動により引き起こされ,これはより小さいNbによって強められることが明らかとなった。さらに,ランダム摂動遷移行列を使用したシミュレーションによれば,オオバナノエンレイソウの一般的特徴である幼若期の停滞が,おそらく集団の生存率に寄与する確率論的減少を緩衝することで遺伝的多様性を維持することが示唆された。以前の研究は個体群統計学的回復のための繁殖と補充の促進に重要であることを明らかにした一方で,本研究では十勝地方の断片化したオオバナノエンレイソウ群落の保全のための遺伝的多様性の観点から幼若期での生存の重要な役割を強調した。Copyright 2022 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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植物生態学 
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