抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,超高光度赤外線銀河(ULIRG)の星形成環境を調べるため,水素の再結合輝線Brα(4.05μm)およびBrβ(2.63μm)を,天文衛星「あかり」を用いて系統的に観測した.その結果,それらの強度比Brβ/Brαが,これまで星間ガスで一般的に使われてきた「ケースB」の仮定に反する,異常に高い値となっていると判明した.この現象は,電離領域が高密度(10
8cm
-3)であるためにケースBが破綻し,Brαが光学的に厚くなっていることを示唆している.我々は,特に高いBrβ/Brα比を示すULIRGをJWSTで追観測するプロポーザルを提出し,無事採択された.本稿では,「あかり」でこれまでに得た結果と,この度JWSTに提案した観測の内容を解説する.(著者抄録)