特許
J-GLOBAL ID:202203012207916494

音響信号用の制御器設計装置及びプログラム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 花村 泰伸
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2018-043189
公開番号(公開出願番号):特開2019-161358
特許番号:特許第7032961号
出願日: 2018年03月09日
公開日(公表日): 2019年09月19日
請求項(抜粋):
【請求項1】 信号が観察される所定数の制御点と前記所定数の制御点へ信号をそれぞれ提示する所定数の2次音源とを含む制御対象についての逆システムであって、前記所定数の2次音源へ信号を出力する前記逆システムの特性と、前記所定数の制御点へ信号をそれぞれ提示する所定数の仮想音源を含む目標システムの特性とを合わせた制御器を設計する音響信号用の制御器設計装置において、 前記制御器が、第1遅延器、仮制御器及び第2遅延器を備え、 前記制御対象を、前記所定数の2次音源から提示される第1信号と前記所定数の制御点にて観察される第2信号との間の関係について、直達項を持たない状態空間モデルで表し、 前記目標システムを、前記所定数の仮想音源から提示される第3信号と前記所定数の制御点にて観察される第4信号との間の関係について、直達項を持たない状態空間モデルで表した場合に、 前記第1信号、前記第2信号、前記第3信号及び前記第4信号に基づいて、前記制御対象及び前記目標システムを同定する同定部と、 前記第1信号及び前記第2信号に基づいて、前記制御対象から遅延時間を分離し、当該遅延時間を分離した分離制御対象を求めると共に、前記第3信号及び前記第4信号に基づいて、前記目標システムから遅延時間を分離し、当該遅延時間を分離した分離目標システムを求める遅延時間分離部と、 入力信号を前記第3信号とし、出力信号を、前記仮制御器のゲイン、及び前記分離制御対象と前記分離目標システムとの間の出力追従誤差とし、前記ゲインと前記出力追従誤差との間のバランスを定めるパラメータをバランス係数として、前記入力信号を入力する前記仮制御器、前記仮制御器により出力された信号を入力する前記分離制御対象、前記仮制御器により出力された信号に前記バランス係数を乗算し、乗算結果を前記ゲインとして出力する演算器、前記入力信号を入力する前記分離目標システム、及び、前記分離制御対象により出力された信号から前記分離目標システムにより出力された信号を減算し、減算結果を前記出力追従誤差として出力する減算器からなる全体システムを構成するシステム構成部と、 前記システム構成部により構成された前記全体システムのH∞ノルムが最小となるように、前記仮制御器のパラメータを決定するパラメータ決定部と、 前記遅延時間分離部により分離された前記遅延時間に基づいて、前記第3信号を入力する前記第1遅延器の遅延時間を算出すると共に、前記第1信号を出力する前記第2遅延器の遅延時間を算出する遅延時間算出部と、を備え、 前記全体システムを、直達項を持つ状態空間モデルで表し、前記全体システムの伝達関数をHall(z)、前記全体システムの係数行列をAall、入力側の係数行列をBall、出力側の係数行列をCall及び直達項の係数行列をDallとし、 前記仮制御器を、直達項を持つ状態空間モデルで表し、前記仮制御器の係数行列をA0、入力側の係数行列をB0、出力側の係数行列をC0及び直達項の係数行列をD0とし、 遅延時間を分離した前記制御対象である遅延分離制御対象を、直達項を持たない状態空間モデルで表し、前記遅延分離制御対象の係数行列をAw#、入力側の係数行列をBp#、出力側の係数行列をCw#とし、 遅延時間を分離した前記目標システムである遅延分離目標システムを、直達項を持たない状態空間モデルで表し、前記遅延分離目標システムの係数行列を前記Aw#、入力側の係数行列をBt#、出力側の係数行列を前記Cw#とし、 前記バランス係数をαとして、以下の数式:で表される場合に、 前記パラメータ決定部は、 前記全体システムHallのH∞ノルムを最小化する条件の数式:を線形行列不等式で表したときに、パラメータγが最小となるように、前記仮制御器の係数行列A0、前記入力側の係数行列B0、前記出力側の係数行列C0及び前記直達項の係数行列D0を、前記パラメータとして決定する、ことを特徴とする制御器設計装置。
IPC (2件):
H04S 7/00 ( 200 6.01) ,  H04R 3/00 ( 200 6.01)
FI (2件):
H04S 7/00 300 ,  H04R 3/00 310
引用特許:
出願人引用 (1件)

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