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J-GLOBAL ID:200903097060658543
新規キチン脱アセチル化酵素および本酵素を用いた糖のN-脱アセチル化法
Inventor:
,
Applicant, Patent owner:
Agent (1):
久保田 藤郎
Gazette classification:公開公報
Application number (International application number):1995119014
Publication number (International publication number):1996289785
Application date: Apr. 21, 1995
Publication date: Nov. 05, 1996
Summary:
【要約】【構成】 不完全菌コレトトリカム・リンデムチアナム(ATCC56676)に由来し、N-アセチルグルコサミン残基をもつ基質に作用し、N-アセチル基を脱離する性質を有し、分子量はSDS-PAGEでは約31,500、ゲルろ過法では約33,000であり、pH10以上でも高い酵素活性を示し、10mM EDTAにより阻害を受けず、200mM 酢酸ナトリウムの存在下においても活性は92%残存する等の特性を有する新規酵素。【効果】 本発明により、不完全菌コレトトリカム・リンデムチアナムに由来する新規なキチン脱アセチル化酵素が提供される。本酵素を用いることにより、N-アセチル化アミノ糖残基の脱アセチル化が可能であり、しかも反応生成物である酢酸イオンによる生成物阻害が極めて起こりにくい。また、本酵素はキチンオリゴ糖をキトサンオリゴ糖に変換する活性を有しており、食品分野をはじめとして様々な分野での利用が期待されるキトサンオリゴマーの製造に有用である。
Claim (excerpt):
不完全菌コレトトリカム・リンデムチアナム(ATCC56676)に由来し、下記の性質を有するキチン脱アセチル化酵素。(1)本酵素はN-アセチルグルコサミン残基をもつ基質に作用し、N-アセチル基を脱離する。(2)本酵素はpH6〜10.5で安定であり、30°Cにおける酵素反応の至適pHは11〜12である。(3)本酵素はpH8.5において至適温度は60°Cである。また、45°Cで20分間放置しても失活しないが、60°Cで20分間放置すると、活性は45%に、80°Cで20分間放置すると、活性は5%以下に減少する。(4)本酵素の活性は銅イオンにより阻害されるが、カルシウムイオン,マグネシウムイオンにより阻害されない。また、本酵素は10mM エチレンジアミン四酢酸により阻害を受けず、200mM 酢酸ナトリウムの存在下においても活性は92%残存する。(5)本酵素の分子量はSDS-PAGEでは約31,500、ゲルろ過法では約33,000である。(6)本酵素の等電点はpI=3.7付近である。(7)本酵素のN末端アミノ酸配列はGln Val Pro Val Gly Thr Pro である。(8)本酵素の力価は、グリコールキチンを基質として酵素反応を行った後、反応を停止し、生成したグルコサミン残基を亜硝酸酸化法により2,5-アンヒドロマンノースに変換し、インドール・塩酸法により定量した酵素活性を標準物質の測定値と比較することにより測定できる。
IPC (4):
C12N 9/78
, C08B 37/08
, C12P 19/26
, C12R 1:645
FI (3):
C12N 9/78
, C08B 37/08 A
, C12P 19/26
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