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J-GLOBAL ID:202104004414765530  Research Project code:13411810

短いペプチド系タグと低温発現を融合的に用いた不安定な複数SS結合タンパク質の発現・精製法の開発

短いペプチド系タグと低温発現を融合的に用いた不安定な複数SS結合タンパク質の発現・精製法の開発
Study period:2013 - 2013
Organization (1):
Research responsibility: ( , 工学(系)研究科(研究院), 准教授 )
Research overview:
安価な生産系として汎用される大腸菌では、SS結合を有する大半のタンパク質は、不溶性画分(封入体)で発現し、天然状態では回収できない。本計画では、SS結合を5個形成するGLucをモデルタンパク質に用いて、タンパク質を天然状態で大腸菌で生産する技術の開発を進めている。本技術は、タンパク質の溶解性を向上させ、天然型SS結合の形成を促進させる酸化還元電位制御兼SEPタグを、低温発現を誘導するCspAプロモーターと組み合せることに基づく。今回、低温発現(16°C)のGLucの収量が低いことと、酸化還元タグ(Ctタグ)の巻き戻し機能が、低温では予想より低かったため、代行策としてpAED発現系(既存pET発現系の代替)を用いて常温(26°C)での発現を行い、天然状態のGLucの収量を検証した。その結果、天然型SS結合を形成する天然状態のGLuc-C9Dが培地1L当たり1 mg以上に向上した。以上のことから、低温発現(16°C)で発現量が低下した場合でも、pAED発現系を用いて常温発現(26°C)で溶解性向上タグを適応することで多数SS結合タンパク質の収量を向上させることが可能であると示された。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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