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J-GLOBAL ID：200902234783528005   整理番号：08A0366351

乗鞍岳におけるガッサンクロゴケとナンジャモンジャゴケの生育状況

著者 (3件)： 嶋村正樹 (広島大 大学院理学研究科) ,  安原隆史 (広島大 大学院理学研究科) ,  出口博則 (広島大 大学院理学研究科)
資料名： 蘚苔類研究  (せん苔類研究)
巻： 9  号： 8  ページ： 268-269  発行年： 2008年03月 
JST資料番号： L2477A  ISSN： 1343-0254  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 絶滅危惧種指定されるコケ類2種,ガッサンクロゴケとナンジャモンジャゴケの乗鞍岳における生育確認について写真とともに報告した。ガッサンクロゴケは北半球の高緯度地域に分布し日本では中部地方以北の高地に限られている。調査で,標高2400米~2700米の乗鞍岳にも生育するとわかった。一方ナンジャモンジャゴケは中国案西部,ヒマラヤ,台湾,北米大陸,ボルネオ島などに隔離分布し,日本では大雪山,山形県,栃木県,富山県,長野県の山岳地帯に分布することが知られている。調査により乗鞍岳にも生息するとことがわかった。特に乗鞍岳の調査地点では両者が混在する。両種が混在する場所は寒冷地の湿潤な環境であり,蘚苔類種の避難地になっていると推察した。

シソーラス用語： 生態 ,  *こけ類 ,  山岳地 ,  環境 ,  寒冷地 ,  避難 ,  *生息分布 ,  生物 ,  絶滅危惧種
準シソーラス用語： ガッサンクロゴケ ,  ナンジャモンジャゴケ ,  乗鞍岳 ,  生育状況 ,  蘚苔

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

引用文献 (13件)：

• AKIYAMA, H. Genetic variation of the asexually reproducing moss, Takakia lepidozioides. J. Bryol. 1999, 21, 177-182
• 地職恵. ガッサンクロゴケの新産地. 蘚苔類研究. 2004, 8, 248-249
• HIGUCHI, M. Moss of Mts. Yatsugatake, central Japan. Bull. Natn. Sci. Mus., Tokyo, Ser. B. 2006, 32, 67-83
• 樋口正信. 長野県八ヶ岳のナンジャモンジャゴケ. 蘚苔類研究. 2006, 8, 400-401
• HIGUCHI, M. Takakia lepidozioides S. Hatt. & Inoue (Musci) new to Taiwan. Bryol. Res. 2005, 8, 349-353

タイトルに関連する用語 (2件)： 乗鞍岳 ,  生育状況