抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ランダム行列理論利用の主成分分析手法(RMT-PCA)を東証tick価格データから抽出した30分毎の取引価格データに適用することにより,株式市場の4半期(3カ月)毎の主要産業セクタを抽出し,その変動を追跡した。2007年から2009年にかけての3年間の変動を4半期毎に解析した結果は,1年毎の結果と比較して,主要産業セクタの変遷を明確に表すと共に,サブプライムローン問題やリーマンショックの影響を如実に見ることができる。更に主要業種変遷は2007年に有力であった鉄鋼・非鉄,および銀行から,2008年後半を境に電機・精密,および電力・ガスに移行するが,これを新たに「関連株分類」に直すことで2007年の市況関連株から2008年以降の外需関連株およびディフェンシブ株への移行と捉えなおすことができ,2007年から2008年にかけての原油価格の急高騰の影響や2008年11月に起きたトヨタショック等の影響をより明確に反映した結果が得られることがわかった。(著者抄録)