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J-GLOBAL ID:201602284578778823   整理番号:16A0448883

D+→K-π+π+崩壊のチャンネル結合解析

Coupled-channel analysis of D+→K-π+π+ decay
著者 (1件):
資料名:
巻: 93  号:ページ: 014005.1-014005.26  発行年: 2016年01月 
JST資料番号: D0748A  ISSN: 2470-0010  CODEN: PRVDAQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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D<sup>+</sup>→K<sup>-</sup>π<sup>+</sup>π<sup>+</sup>Dalitzプロットに対する擬データのチャンネル結合解析を行った。擬データは,E791コラボレーションのアイソバー模型から生成し,かなり現実的である。チャンネル結合の枠組みでこのような高品質のデータの解析が可能なことを実証した。ππおよびπ<span style=text-decoration:overline>K</span>散乱に対するユニタリー振幅を生成する2擬スカラー中間子相互作用模型を用い,共鳴(<span style=text-decoration:overline>κ</span>,<span style=text-decoration:overline>K</span><sup>*</sup>,ρ,etc)を振幅のポールと考えた。2体相互作用は,LASSおよびCERN-Munichデータにフィットした。この2体相互作用を用い,3擬スカラー中間子散乱に対するFaddeev方程式を解き,3体ユニタリティーを保つ振幅を求め,D<sup>+</sup>崩壊の終状態相互作用(FSI)を記述するために用いた。このチャンネル結合模型で記述された,D<sup>+</sup>→K<sup>-</sup>π<sup>+</sup>π<sup>+</sup>崩壊のハドロン動力学描像は,以前のアイソバー型の解析によるものとはまったく異なるものである。例えば,D<sup>+</sup>→K<sup>-</sup>π<sup>+</sup>π<sup>+</sup>崩壊幅は,再散乱機構を取り入れた場合,ほぼ3倍になった。再散乱機構のなかで,チャンネル結合のみを通じてD<sup>+</sup>→K<sup>-</sup>π<sup>+</sup>π<sup>+</sup>に寄与するρ(770)<span style=text-decoration:overline>K</span><sup>0</sup>チャンネルに付随するものは大きな寄与をし,フィットの質を著しく改善した。この解析から得られるK<sup>-</sup>π<sup>+</sup>s波振幅は,E791模型独立部分波解析とおおむね整合性が取れていた。すなわち,ここでは,ハドロン再散乱とρ(770)<span style=text-decoration:overline>K</span><sup>0</sup>チャンネルへの結合が主な役を果たしていた。また,着物を着たD<sup>+</sup>崩壊バーテックスには,終状態擬スカラー中間子の運動量に強く依存する,強い再散乱によって誘導された位相が存在することもわかった。通常のアイソバー型解析はこの位相を定数と仮定するが,この仮定はこの論文のミクロ的観点からは支持されないこともわかった。
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分類 (2件):
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中間子の崩壊  ,  強い相互作用の模型 
タイトルに関連する用語 (3件):
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