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J-GLOBAL ID:201702220131444644   整理番号:17A0019012

スキンケア製品開発における実践技術 3)三相乳化法:通常の界面活性剤によらない乳化技術

Three-phase Emulsification: Emulsion Technology without Use of Conventional Surfactant
著者 (2件):
資料名:
巻: 50  号:ページ: 283-293  発行年: 2016年12月20日 
JST資料番号: S0078A  ISSN: 0387-5253  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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三相乳化法は水にも油相にも不溶性の有機物で,粒子径8~400nmサイズの柔らかい親水性分散液によって油脂を乳化する方法である。この方法はナノサイズの粒子が不可逆的なファンデルワールスポテンシャルエネルギーで油滴表面に凝集・付着するために,油脂種を問わずに乳化させることができることを特徴としている。界面熱力学的観点から,三相乳化系は独立相が三相から成り立つのに対し,界面活性剤乳化系は二相となるため,乳化物性において多くの点で異なる。その一例として,三相乳化で調製される乳化物は乳化状態をTEMで直接観察することが可能であることを示した。三相乳化は油滴表面に付着している「柔らかい親水性のナノ粒子」が醸しだす物性が通常の界面活性剤乳化物と多くの点で異なり,そのいくつかについて記述した。例えば,三相乳化物は,内相油が固液相転移しても乳化状態が保持される現象や添加塩系のほうが乳化・安定性が促進されること,さらに希釈や濃縮も可能であることなどを示した。特に,親水性ナノ粒子は結合水を保持して油滴表面に凝集・付着しているので,乳化物全体を「保水ベクター(Moisture vector)」として捉えることを提示した。その結果,三相乳化法で調製した化粧品類は高い保湿性が保たれ,塗布性が滑らかで使用感がサッパリするなどの特徴を賦与することが可能になることを示した。(著者抄録)
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分類 (1件):
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化粧品 
引用文献 (19件):
  • Emulsion Science, ed. by P. Sherman, Academic Press, 1965
  • Encyclophedia of Emulsion Technology, ed. by P. Becher, Marchel Dekker, 1983
  • R. Defay, I. Prigogine, A. Bellemans, D. H. Everett, Surface Tension and Adsorption, Longmans, 1966, p.94
  • J. T. Davies, E. K. Rideal, Interfacial Phenomena, Academic Press, 1963, p.371
  • 特許 : 特03855203, 特03858230, 特05618269
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