文献
J-GLOBAL ID:201702282013333055   整理番号:17A0591537

電着したCuInSe2吸収材の微細構造と変換効率に及ぼすアニーリング圧の影響

Effects of Annealing Pressure on Microstructure and Conversion Efficiency for Electrodeposited CuInSe2 Absorbers
著者 (3件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 773-779  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: W1351A  ISSN: 1533-4880  CODEN: JNNOAR  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
カルコパイライト半導体は,多結晶薄膜太陽電池用の吸収層として有用で,光起電力デバイスにおけるそれらの重要性のために精力的に研究されてきた。CuInSe2(CIS)薄膜は,適切なバンドギャップ,105cm-1を超える高い吸収係数および優れた安定性を有する。3元系化合物の中でも,CuInSe2系薄膜は太陽スペクトルとの整合性,曲線因子の向上,大きな結晶粒の合成およびCIS膜の好ましい(111)配向の増加などの観点から,高効率太陽電池用の光吸収体として最も有望である。CIS膜の成長には,有機金属気相堆積法,分子線エピタキシー法,フラッシュ蒸発法,共蒸着法,電着法などの様々な方法が用いられてきた。本稿では,電着したCuInSe2吸収材の微細構造と変換効率に及ぼすアニーリング圧の影響を研究した結果を報告する。先ず第一に,電着したCIS薄膜に高圧アニーリング処理を行うと,大気圧下でアニーリング処理をした薄膜に比べてより滑らかで,より緻密な膜が形成されることが分かった。しかし,250kPaを越える高圧下でアニーリング処理をしたCIS膜では,表面およびバルク内に小さなピンホールが形成されることが分かった。X線回折パターンから,より高い圧力下でのアニーリングの際に(112)優先配向が強化されることが確認された。更に,ラマンスペクトルによる結果は,アニーリング圧力を増加させると,Cu-Seの2元相に起因するピーク強度が減少し,高圧下でのアニーリングが相変態を誘起し,望ましくない2元Cu-Se相を除去するのに有効であることを示している。これらの改善に基づいて,200kPaの圧力下でアニーリング処理をした太陽電池の変換効率は6.91%で,大気圧でアニーリング処理をしたデバイスの2.77%よりも優れていることが分かった。本研究によれば,高圧下でのアニーリング処理は,太陽電池の分野で使用されるCuInSe2膜の特性を改善するための新しいアプローチとなると結論づけられる。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
太陽電池 

前のページに戻る