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J-GLOBAL ID：201702286681226912   整理番号：17A0502864

Cryo-TOF-SIMSを用いたライラック樹幹中におけるシリンギンの分布と細胞壁リグニン形成との相関

著者 (6件)： 奥村若葉 (名大 院) ,  青木弾 (名大 院) ,  松下泰幸 (名大 院) ,  吉田正人 (名大 院) ,  佐野雄三 (北大 大学院) ,  福島和彦 (名大 院)
資料名： 日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM)  (日本木材学会大会研究発表要旨集(CD-ROM))
巻： 67th  ページ： ROMBUNNO.A17-02-1530  発行年： 2017年02月27日 
JST資料番号： L1221B  ISSN： 1349-0532  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リグニンはモノリグノール類の脱水素重合により形成される。リグニンの生合成においては化学的に安定なモノリグノール配糖体が輸送・貯蔵形態として働くと考えられている。しかし植物中における水溶性化合物の分布を詳細に可視化することは難しく,その役割には不明な点が残されていた。当研究グループでは凍結試料を用いた低温・飛行時間型二次イオン質量分析(cryo-TOF-SIMS)を用いて,イチョウ中のコニフェリン分布とリグニン形成との相関を示した。本研究ではシリンギンの役割を明らかにするため,ライラック中のシリンギン分布を調査した。急速凍結試料を表面切削し,得られた木口面についてcryo-TOF-SIMS/SEM分析を行い,シリンギンの分布を可視化した。シリンギンの多くは師部から検出されたが,一部のシリンギンは分化中木部領域から検出された。このことから,シリンギンの一部がリグニン前駆体として働いている可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *モクセイ科 ,  *樹幹 ,  *リグニン ,  *二次イオン質量分析 ,  細胞壁 ,  生合成 ,  配糖体 ,  *ライラック ,  *TOF-SIMS ,  膜 ,  生体膜

分類 (3件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  木材化学  (FF05040V) ,  質量分析  (CC03013N)

タイトルに関連する用語 (8件)： TOF-SIMS ,  ライラック ,  樹幹 ,  シリンギン ,  分布 ,  細胞壁 ,  リグニン ,  相関