抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報告では,複数台のプロジェクタを使用する投影型複合現実感(MR:Mixed Reality)環境において,プロジェクタ・投影対象の幾何学的情報に基づき,対象上で影のない鮮明な投影像表示を実現する多重焦点制御手法について述べる。投影型MR環境では,プロジェクタの焦点ボケ及び対象面の傾斜による投影像の空間分解能低下と,遮蔽物による投影像の影という2種の問題を解決する必要がある。空間分解能低下の問題については,プロジェクタ及び対象の幾何学的情報を基に対象表面に投影された画素の拡がりを算出し,その面積が最小となるプロジェクタより映像を投影するよう選択することで解決する。投影像の影の問題については,対象上の各点が各プロジェクタから影となるかどうかを判定し,影となるプロジェクタを上述の選択対象から除外することで解決する。複数投影システムを3×4枚のミラーアレイを用いて構築し,実機による実験を行い,対象が移動する場合においても,動的に多重焦点制御と影除去を行い,鮮明な投影像を表示し続けることができることを確認した。(著者抄録)