抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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次世代高性能MOS(金属-絶縁体-半導体)トランジスタの開発にはポストスケーリング技術の構築が重要であり,その1つとして直接接合シリコン(DSB)基板の適用が挙げられる。本論文では,チャネル/基板ヘテロ界面における欠陥制御研究の一環としてDSB基板を作製し,接合界面構造と基板結晶性の相関を調べた。具体的には,1)鏡面研磨されたSi(011)ウエハとSi(001)ウエハのRCA洗浄,2)クリーンルーム内の室温でのSi(001)ウエハの面内{0<span style="text-decoration:overline">1</span>1}方向とSi(001)ウエハの面内<220>方向が一致するような貼合せ,3)1時間の接合強化熱処理とSi(011)側の研削・研磨,4)1時間の酸化膜外方拡散熱処理を行った。次に,X線マイクロ解析光学法を用いて作製したDSB基板のSi(011)層からの022回折強度を調べ,格子面傾斜の局所的な揺らぎを検出した。また,透過電子顕微鏡法による接合界面欠陥の観察を行い,界面揺らぎが顕著であった[100]<sub>Si(011)</sub>軸回りの格子面傾斜揺らぎが大きくなることがわかった。すなわち,界面構造の異方性が(022)格子面傾斜揺らぎに影響することが確かめられた。