抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品・薬品・工業製品などの製造ラインにおいて,金属磨耗粉などの不純物の混入が問題となっている。不純物分離技術としては重力分離法や膜分離法などが広く利用されているが,強磁性を示す金属粉の分離には磁気分離法の利用が効果的である。磁気分離従来法としては液体媒質からの分離を行う湿式磁気分離法が利用されているが,処理後の乾燥工程の必要性・寒冷地や水資源不足地での運用困難性などの弱点から,代替手法としての乾式磁気分離法の開発が期待されている。そこで,本研究では乾式条件下での高勾配磁気分離法(HGMS)の開発を行った。乾式HGMSにおいては,粉体の凝集及び堆積による磁気フィルタの閉塞が既知の最大の問題点であった。そこで,本研究ではフィルタ構造及び窒素ガスの送気流量を可変とする装置を作成し,分離実験を行った。その結果,不純物含有率0.1wt%の粉体試料に対して,95%を超える分離率を保ったままでの磁気フィルタ閉塞の低減に成功した。(著者抄録)