抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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モバイルコンピューティングの分野では,重畳符号化,逐次干渉除去,全二重通信などの新しいL1(物理層)や干渉除去を駆使したL2(データリンク層)の研究が活発化している。これまで,L1やL2をブラックボックス化してルーティングプロトコル等のL3(ネットワーク層)の研究がなされてきた。本稿では,これまでブラックボックスであったL1やL2に新しい概念が導入されたとしても,これまでのL3が有効であるかどうかを検証することを目的とする。具体的には,モバイルコンピューティングの分野で一般的に使われているns-3上に全二重通信を可能とするfdwifiモジュールを作成実装し,シミュレーションによって評価した。fdwifiモジュールは,上位層に影響を与えることなく既存のwifiモジュールを置き換え可能なように設計されている。シミュレーションによる評価の結果,無線全二重通信をマルチホップ環境で利用するためにはL3の仕組みも変更しなければならないことが明らかになった。(著者抄録)