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J-GLOBAL ID:201102208109171646   整理番号:11A0167198

KIAA1018/FAN1ヌクレアーゼはDNA鎖間架橋させる物質により誘導されるゲノム不安定性に対して細胞を防御する

KIAA1018/FAN1 nuclease protects cells against genomic instability induced by interstrand cross-linking agents
著者 (10件):
資料名:
巻: 107  号: 50  ページ: 21553-21557  発行年: 2010年12月14日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ファンコニ貧血(FA)は先天性欠陥,骨髄障害,染色体不安定性,及び癌感受性を示すことが特徴な,稀に見出される遺伝病である。ファンコニ貧血患者由来の細胞の特徴として,化学療法剤シスプラチンやマイトマイシンC(MMC)のようなDNA鎖間架橋作用因子に高感受性であることである。FANCD2/FANCIに関連したヌクレアーゼ(KIAA1018/FAN1)が枯渇すると,これらの作用因子に対してヒト細胞を過敏にさせることを最近明らかにした。しかしながらヒト細胞において,siRNAを介して一時的なFAN1のダウンレギュレーションを行うことができるが,FAN1欠失による染色体安定性に対する長期な効果を研究することができなかった。ここでは遺伝子標的法によりFAN1遺伝子座を破壊したニワトリDT40B細胞を使用した実験結果について述べる。FAN1ヌル細胞はシスプラチンやMMCに高感受性であるが,電離照射線や紫外線照射,メチルメタンスルフォン酸やカンプトテシンには感受性ではない。またこれらの細胞では散発性やMMCに誘導される娘染色体交換頻度が増加することない。FA細胞で見られる染色体不安定性について比較すると,MMC処理は量的ではあるが質的な染色体不安定性を起こさない。FAN1とFANCC或いは,FAN1とFANCJを欠損しているDT40細胞はFAN1のみを欠いている細胞よりもシスプラチンにより高感受性であった。この結果から,FAN1はFANCD2/FANCIとの相互作用しているにもかかわらず,DT40細胞ではFAN1はDNA鎖間架橋剤によって誘導される損傷処理する過程に加わり,またその過程は古典的FA経路とは異なっていることが示唆される。
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分類 (2件):
分類
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分子遺伝学一般  ,  発癌機序・因子 

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