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J-GLOBAL ID：201402227067150178   整理番号：14A1492117

第一原理計算を用いた物質内の電子状態及び物性解析手法の高精度化に関する研究

First Principle Calculation of Electronic Structure for High Precision Analysis

著者 (1件)： 丸山勲 (福岡工大 情報工)
資料名： 福岡工業大学情報科学研究所所報  (Reports of Computer Science Laboratory)
巻： 25  ページ： 43-44  発行年： 2014年10月31日 
JST資料番号： L1099A  ISSN： 1344-6169  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは量子力学における次の2つの研究課題において多体問題である電子間相互作用を正確に取り込み,従来の1電子計算であるバンド計算の高精度化を図っている。本論文では,1)第一原理計算を用いた物質内の電子状態計算の高精度化,2)物性解析手法の量子絡み合いに着目した高精度化について述べた。具体的に,電子相関を取り込むために1)では揺らぎ交換法(FLEX),2)では行列積状態を拡張した変分波動関数(MERA)を採用した。密度汎関数に基づく電子状態計算では電子相関を完全に取り込んではいないので,物質のバンド構造から得られる情報を用いて作製された有効模型にFLEXを適用した。本手法を高温超電導体探索に応用したところ,線形Eliashberg方程式の固有値から見積もった超伝導転移温度とフェルミ面の形状の関係が明らかになった。また,MERAのネットワーク構造と行列積状態の間に成立するアナロジーを発見し,新量子絡み合いを表現するための変分波動関数のネットワーク構造を最適化する理論の確立がたな課題として導出された。

シソーラス用語： *e-e相互作用 ,  *量子論 ,  精度 ,  計算 ,  電子相関 ,  *ゆらぎ ,  波動関数 ,  高温超伝導体 ,  ネットワーク構造 ,  最適化
準シソーラス用語： 第一原理計算 ,  *電子間相互作用 ,  変分波動関数 ,  量子力学

分類 (3件)： 原子の電子構造  (BH02010V) ,  量子力学一般  (BA06010C) ,  ゆらぎ,ランダム過程,Brown運動,輸送過程の一般的理論  (BA08020B)

タイトルに関連する用語 (7件)： 第一原理計算 ,  物質 ,  電子状態 ,  物性 ,  解析手法 ,  高精度化 ,  研究