文献

J-GLOBAL ID：201402261357450152   整理番号：14A0531251

透過電子顕微鏡による塩素酸ナトリウムの核形成と溶出のin situライブ観察

In Situ Live Observation of Nucleation and Dissolution of Sodium Chlorate Nanoparticles by Transmission Electron Microscopy

著者 (4件)： KIMURA Yuki (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  NIINOMI Hiromasa (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  TSUKAMOTO Katsuo (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  GARCIA-RUIZ Juan M. (Universidad de Granada, Granada, ESP)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 136  号： 5  ページ： 1762-1765  発行年： 2014年02月05日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 溶液中での塩素酸ナトリウム(NaClO₃)クラスターの核形成と溶出過程が,イオン液体溶液中で透過電子顕微鏡(TEM)の使用によってリアルタイムで観察できることを実証した。80°Cの飽和イオン液体溶液を非晶質カーボン膜上に滴下した後,25°Cまで超急冷し,NaClO₃結晶の核形成をin situ TEMで追跡した。試料を60°Cまで昇温すると以前に形成された結晶が溶け始め,その際に結晶の近傍で溶質濃度が飽和まで増加する。古典的な理論からの予測に反して,この平衡状態の溶液中で結晶が生成すると同時に溶解しつつある結晶の周囲の平衡溶液中で粒子の出現と急速な消失が観察された。このクラスターの形成と溶解が濃度の局所的ゆらぎによって誘発されると推定した。In situ電子線回折パターンから,安定な立方晶相と準安定な単斜晶相の2種類の結晶核が同時に生成することがわかった。以上の結果から,溶液中の分子がその溶解性に無関係に異なる多形相のクラスターを形成できることがわかった。

シソーラス用語： *電子顕微鏡観察 ,  *塩素酸ナトリウム ,  *核形成 ,  *溶出 ,  *実時間処理 ,  クラスタ分子 ,  イオン液体 ,  炭素材 ,  電子回折 ,  結晶核形成 ,  多形
準シソーラス用語： *透過型電子顕微鏡法 ,  非晶質炭素

分類 (1件)： その他の無機化合物の結晶成長  (BK13060T)

物質索引 (5件)： 1,3-ジアリルイミダゾリウムブロミド ,  1-アリル-3-ブチルイミダゾリウムブロミド ,  1-エチル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート ,  1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート ,  1-アリル-3-エチルイミダゾリウムブロミド

タイトルに関連する用語 (5件)： 透過電子顕微鏡 ,  塩素酸ナトリウム ,  核形成 ,  溶出 ,  観察