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J-GLOBAL ID：201502272191999249   整理番号：15A0585857

非和声音を透かし信号として利用した音楽電子透かし法の検討

A Study of Audio Watermarking Method Using Non-Chord Tone As Watermark Signal

著者 (2件)： 村田晴美 (中京大 工) ,  荻原昭夫 (近畿大 工)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 114  号： 511(EMM2014 77-102)  ページ： 137-142  発行年： 2015年03月05日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 音楽,静止画,動画などのデジタルコンテンツに対して他のデジタルデータを埋め込む技術として電子透かしがある。音楽を対象とした電子透かし法では,ステゴデータの音質が劣化しないことが求められている。既存の手法ではホストデータとステゴデータとの差異が小さいほど高音質であるとみなされる。これに対して本稿では,ホストデータとステゴデータとの差異があったとしても,ステゴデータが音楽として成立していれば楽曲としての音質が劣化していないと定義する。この考えに基づいて対位法を利用して対旋律を作成し,作成した対旋律を透かし信号とする手法を提案している。本稿では楽曲の和声音(コード・トーン)のみではなく,非和声音(ノンコード・トーン)を効果的に使用することで曲にアクセントをつける。さらに,非和声音によって楽曲の1音に対して複数の音を割り当てることができるので,埋め込み容量の増大も見込まれる。(著者抄録)

シソーラス用語： *電子透かし ,  音楽 ,  音質 ,  理論 ,  感覚
準シソーラス用語： 違和感 ,  *音楽電子透かし ,  音楽理論 ,  協和音 ,  和声

分類 (2件)： 楽器音響  (BB03070Y) ,  データ保護  (JD01020V)

引用文献 (13件)：

• 村松巌,荒川薫,"オクターブ類似性に基づくオーディオ信号への電子透かし,"信学論(A),vol.J87-A, no.6, pp.787-796, 2004.
• A. Yogeswaran, P. Payeur, and J. Zhao, "Content-adaptive musical audio watermarking based on the music theory of chords," Proc. IEEE 8th Int. Workshop on Haptic Audio Visual Environments and Games, pp.129-134, 2009.
• 村田晴美,荻原昭夫,岩田基,汐崎陽,"単一楽器演奏を対象とするサンプリング音を用いた音楽電子透かし法,"信学論(D),vol.J96-D, no.4, pp.941-951, 2013.
• 村田晴美,荻原昭夫,"音楽電子透かし法における楽曲の調判定を用いた音質の改善,"信学技報,vol.114, no.424, EMM2014-70, pp.21-26, 2014.
• 長谷川良夫,"対位法,"音楽之友社,1955.

タイトルに関連する用語 (2件)： 和声 ,  音楽電子透かし