文献

J-GLOBAL ID：201602216174634700   整理番号：16A0268230

石川県於古川流域におけるトミヨ属淡水型のHSIモデルの構築

Building of HSI Model for the Freshwater Type of Nine-Spined Stickleback (Pungitius sp.1) in the Oko River Basin, Ishikawa, Japan

著者 (5件)： 小谷直樹 (石川県白山自然保護セ) ,  一恩英二 (石川県大 生物資源環境) ,  長野峻介 (石川県大 生物資源環境) ,  泉智揮 (愛媛大 農) ,  上田哲行
資料名： Journal of Rainwater Catchment Systems  (Journal of Rainwater Catchment Systems)
巻： 21  号： 2  ページ： 47-53  発行年： 2016年01月 
JST資料番号： L4234A  ISSN： 1343-8646  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トミヨ属淡水型(以下トミヨ)は生息箇所の減少とともに個体数も激減していて,本州の個体群がレッドデータブックに記載され,石川県においても絶滅が危惧されている。トミヨを保全し,個体数の増加を図るためには,その生息場の修復,保全が必要であるがそのためには生息場の評価が重要である。本研究は石川県の於古川流域の農業水路やため池に生息するトミヨを対象として環境要因(生息必須条件)を定量化するHSIモデルを構築し,生息場の評価を行った。固体密度と生息環境の調査を行い,重回帰分析による重み付き幾何平均式を用いて,トミヨのためのHSIモデルを構築し,さらにこれを用いたHU(Habitat Unit)を算出して質と量の両面での評価を試みた。モデルによって得られたHSIから水路による生息環境の質の違いが分かること,また,HUから質と量の両面で重要な生息場所を特定でき,HSIモデルがトミヨの生息場所の環境管理をおこなうための実用的なツールになることが明らかになった。

シソーラス用語： 河川 ,  河川流域 ,  *トゲウオ類 ,  *生態学 ,  個体群 ,  *生息場所 ,  モデリング ,  モデル ,  石川県 ,  多重回帰分析 ,  平均値 ,  平均法
準シソーラス用語： *トミヨ ,  於古川 ,  *個体群生態学 ,  生息場所適合性 ,  多重線形回帰 ,  幾何平均

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  湖沼学,河川学  (DC07050J)

引用文献 (23件)：

• [1] 青木繁伸 (2009): Rによる統計解析, 第6章 多変量解析, 6.1.2 変数選択, 株式会社オーム社, pp. 146-149.
• [2] 福田信二・平松和昭・森 牧人・四ヶ所四男美 (2005): 農業用水路におけるメダカの生息場選好性のあいまいさに関する数理表現, 農業土木学会論文集, 239, pp. 43-49.
• [3] 平井賢一 (1992): 手取川扇状地における淡水魚類の減少傾向, 日本海域研究所報告, 24, pp. 49-62.
• [4] 平井賢一・梅本浩照 (1991): トミヨの温度選択と季節変化, 金沢大学教育学部紀要 (自然科学編), pp. 1-9.
• [5] 平松和昭・福田信二・四ヶ所四男美 (2003): ファジイ推論によるメダカの環境応答モデルの開発, 農業土木学会論文集, 228, pp. 65-72.

タイトルに関連する用語 (6件)： 石川 ,  流域 ,  トミヨ ,  淡水 ,  HSIモデル ,  構築