抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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WWRP(世界気象研究計画)を管轄するWMOの気象研究課長として標題のS2S(季節内から季節予測プロジェクト)の立上げとその後の調整に関係してきた第一著者,S2Sの計画グループメンバーとして実施計画の策定に関わって,現在も複数のサブ計画に関与している第二著者,及びTIGGE(THORPEX双方向全球アンサンブル)とS2Sの研究を行って来た第三著者による紹介である。本プロジェクトの時間規模は大気の初期状態の影響を受ける約2週間先までの中期予報と,大気より緩慢に変動する海洋の影響を受ける数か月先までの季節予報が対象とする時間規模の中間(2週間~2か月)にある。これの予報は難しく,「予報可能性の砂漠」と呼ばれることもある。気象庁はこの分野において世界をリードししてきており,1996年には世界に先駆けて現業的な1か月予報を開始している。季節内予測の技術が向上すると,災害を引き起こす可能性がある洪水や干ばつ,熱波などの顕著天候のリスクを1週間以上前に予測し,リスクに応じた対策が取れると期待されるが,現状は発展途上の段階にあって,充分に活用されているとは言えない。こうした背景から,S2Sは季節内規模の気候変動の知見及び予測技術の向上,各種分野の応用利用の推進等を目標とする。以下に,S2Sデータベース;サブプロジェクトと関連プロジェクトとの連携:S2S成果品の事例を記述した。