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J-GLOBAL ID：200902246764745796   整理番号：09A0246097

河川水中のヒ素・アンチモンの挙動に対する鉄水酸化物の影響:市之川鉱山周辺の事例

著者 (3件)： 佐野栄 (愛媛大 教育) ,  榊原正幸 (愛媛大 大学院理工学研究科) ,  千葉悦子 (愛媛大 大学院理工学研究科)
資料名： 地質汚染-医療地質-社会地質学会誌  (Geo-Pollution Science, Medical Geology and Urban Geology)
巻： 3  号： 1/2  ページ： 11-19  発行年： 2007年06月30日 
JST資料番号： L7245A  ISSN： 1880-4829  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 愛媛県市之川鉱山周辺の河川水中には,市之川鉱山に関連する輝安鉱鉱体の風化に由来する高濃度のアンチモンが溶存しており,河川水は低いヒ素/アンチモン濃度比で特徴づけられる。中央構造線の断層からは高濃度のヒ素を含む還元水が湧出し,上流からの酸化河川水と混合することによって,構造線おりも下流側では非晶鉄水酸化物が沈殿したものと考えられる。一方,河川水中に溶存していたアンチモンは,鉄水酸化物の析出によって一時的に除去されて,相対的に高いヒ素/アンチモン濃度比になったものと考えられる。

シソーラス用語： *アンチモン ,  *ヒ素 ,  愛媛県 ,  *河川水 ,  還元 ,  輝安鉱 ,  鉱山 ,  *水酸化物 ,  断層 ,  中央構造線 ,  *鉄 ,  風化作用
準シソーラス用語： 還元水 ,  輝安鉱鉱体 ,  市之川鉱山 ,  *鉄水酸化物

分類 (1件)： 河川汚濁  (SB02020F)

引用文献 (20件)：

• Ashley, P. M., Craw, D., Graham, B. P., and Chappell, D. A., 2003, Environmental mobility of antimony around mesothermal stibnite deposits, New South Wales, Australia and southern New Zealand. Journal of Geochemical Exploration, vol.77, 1-14.
• Belzile, N., Chen, Y.-W., and Wang, Z., 2001, Oxidation of antimony (III) by amorphous iron and manganese oxyhydroxides. Chemical Geology, vol.174, 379-387.
• Bowell, R. J., 1994, Sorption of arsenic by iron oxides and oxyhydroxides in soils. Applied Geochemistry, vol.9, 279-286.
• Brookins, D. G, 1988, Eh-pH diagrams for geochemistry. Springer Verlag, New York, USA, 176 p.
• Council of the European Union, 1998, Council Directive 98/83/EC of 3 November 1998 on the quality of water intended for human consumption. Official Journal L 330, 05/12/1998, 32-54.

タイトルに関連する用語 (8件)： 河川水 ,  ヒ素 ,  アンチモン ,  挙動 ,  鉄 ,  水酸化物 ,  鉱山 ,  周辺