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J-GLOBAL ID：200902206642823158   整理番号：09A0268535

エトリンガイトの遅延生成(DEF)の生起条件に関する研究

著者 (4件)： 羽原俊祐 (岩手大 工) ,  小山田哲也 (岩手大 工) ,  藤原忠司 (岩手大 工) ,  福田峻也 (岩手大 大学院)
資料名： セメント・コンクリート  (Cement & Concrete)
号： 745  ページ： 52-59  発行年： 2009年03月10日 
JST資料番号： F0277A  ISSN： 0371-0718  CODEN： SKONA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 第36回セメント協会論文賞受賞論文の解説である。近年主として欧米においてエトリンガイトの遅延生成(DEF)によるコンクリートの被害が散見されるようになった。DEFは,硬化後数年を経て膨張ひび割れが発生する現象である。その原因と機構について検討を行った結果,過剰な硫酸塩の存在の下で高温蒸気養生を行い,十分な水分供給がある条件下でのみ発生することがわかった。とくに,60°Cを超える蒸気養生,水セメント比が40%以上,無水石膏を用いた場合にDEFが顕著になる。

シソーラス用語： *エトリンジャイト ,  構造形成 ,  *遅れ ,  条件 ,  化学反応 ,  供用期間 ,  亀裂発生 ,  *蒸気養生 ,  *硫酸塩 ,  *水セメント比 ,  硬石膏 ,  膨張 ,  電子顕微鏡観察 ,  早強セメント ,  低熱セメント ,  高炉セメント ,  細骨材 ,  調合 ,  高温 ,  セメントペースト ,  X線回折 ,  体積測定 ,  硫酸イオン
準シソーラス用語： 無水石膏

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (21件)：

• 羽原俊祐. コンクリートのDEFによる硫酸塩膨張の生起条件の検討. コンクリート工学年次論文報告集. 2006, 28, 743-748
• 羽原俊祐. DEFによるコンクリートの硫酸塩膨張現象について-材料, 蒸気養生及び保管条件の影響-. セメント・コンクリート論文集. 2006, 60, 335-341
• 小山田哲也. DEF (コンクリートのエトリンガイト遅延生成) についてセメント, 骨材の種類の影響. 第33回セメント・コンクリート研究討論会 (三重県津市), 2006. 10. 2006, 77-80
• 福田峻也. DEF膨張に及ぼすセメント, 骨材, 硫酸塩の影響. セメント・コンクリート論文集. 2007, 61, 358-363
• 福田峻也. モルタル及びコンクリートにおけるDEF膨張について. コンクリート工学年次論文集. 2008, 30, 1, 723-728

タイトルに関連する用語 (5件)： エトリンガイト ,  遅延 ,  DEF ,  生起 ,  研究