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J-GLOBAL ID：201702221335599458   整理番号：17A0184399

Ln₂NiO_4+δ(Ln=Nd,Pr)の構造相転移の酸素分圧依存性

Dependence of Structural Phase Transition of Ln₂NiO_4+δ (Ln=Nd, Pr) on Oxygen Partial Pressures

著者 (2件)： 丹羽栄貴 (東京工大 理学院) ,  橋本拓也 (日本大 文理)
資料名： 熱測定  (Calorimetry and Thermal Analysis)
巻： 44  号： 1  ページ： 14-19  発行年： 2017年01月25日 
JST資料番号： Z0896A  ISSN： 0386-2615  CODEN： NESOD2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： K₂NiF₄型構造を有するLn₂NiO_4+δ(Ln=Nd,Pr)は,ホール/酸化物イオンの高い混合電導度を持つため,固体酸化物燃料電池の空気極材料など高温電気化学デバイスへの応用が期待されている。しかしながら,デバイス応用時の問題点として,これらの酸化物は過剰酸素を示す高酸素分圧下では,室温とデバイス作動温度との間に,直方晶から正方晶への構造相転移を持つことが指摘されている。この構造相転移の構造変化の解析は種々の方法で解析されてきたが,詳細な転移温度や熱力学量変化については報告例がなかった。本研究では酸素分圧制御下で走査示差重量測定と走査型熱量分析を構造相転移の解析について実施した。本相転移は結晶対称性の変化と酸素量変化が同時に生じており,酸素量変化は4+δの内,0.01に満たない程度であり,酸素量変化のモル分率が対称性の変化のそれと比べて,無視できるレベルであった。

シソーラス用語： *構造相転移 ,  熱重量分析 ,  示差走査熱量測定 ,  固体酸化物燃料電池 ,  分圧 ,  金属イオン ,  *圧力効果 ,  *ニッケル酸塩 ,  *ネオジム化合物 ,  *プラセオジム化合物 ,  電極材料 ,  結晶構造
準シソーラス用語： 酸素分圧 ,  希土類イオン

分類 (2件)： 固相転移  (BL04020G) ,  塩基,金属酸化物  (CD01030Z)

引用文献 (17件)：

• J. M. Bassat, P. Odier, A. Villesuzanne, C. Marin, and M. Pouchard, Solid State Ionics 167, 341-347 (2004).
• M. Yashima, N. Sirikanda, and T. Ishihara, J. Am. Chem. Soc. 132, 2385-2392 (2010).
• E. Boehm, J. -M. Bassat, P. Dordor, F. Mauvy, J.-C. Grenier, and Ph. Stevens, Solid State Ionics 176, 2717-2725 (2005).
• C. Ferchaud, J.C. Grenier, Y. Zhang-Steenwinkel, M. M. A. van Tuel, F.P.F. van Berkel, and J. -M. Bassat, J. Power Sources 196, 1872-1879, (2011).
• T. Ishihara, K. Nakashima, S. Okada, M. Enoki, and H. Matsumoto, Solid State Ionics 179, 1367-1371 (2008).

タイトルに関連する用語 (4件)： Pr ,  構造相転移 ,  酸素分圧 ,  依存性