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J-GLOBAL ID:201702224887869904   整理番号:17A0015967

250°Cおよび350°C,500バールにおけるコマチアイトとCO2富化海水との反応:冥王代海底熱水系における水素生成の含意

Reactions between komatiite and CO2-rich seawater at 250 and 350 °C, 500 bars: implications for hydrogen generation in the Hadean seafloor hydrothermal system
著者 (7件):
資料名:
巻:号: Nov  ページ: 3:35 (WEB ONLY)  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: U0650A  ISSN: 2197-4284  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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冥王代のコマチアイト関与海底熱水系における熱水場の化学的特性を理解するために,250および350°C,500バールで,合成コマチアイトとCO<sub>2</sub>富化酸性NaCl流体による2つの水熱蛇紋岩化実験を行った。実験中,コマチアイトは激しく炭酸化され,250°Cで,鉄分含有ドロマイト(3~9重量%FeO)および350°Cで,方解石(<0.8重量%FeO)がそれぞれ生成された。コマチアイトの炭酸化により,流体中のH<sub>2</sub>生成は抑制された。流体中の定常状態のH<sub>2</sub>濃度は,それぞれ250および350°Cで約0.024および2.9mmol/kgであった。炭酸塩鉱物中のFe含有量と流体中のH<sub>2</sub>濃度との間に相関関係がある事は,コマチアイトの蛇紋岩化過程で,二価鉄の炭酸塩鉱物への取り込みがマグネタイト形成を制限し,結果として水素の発生を制限することを示唆している。350°Cでの流体のH<sub>2</sub>濃度は,高栄養微生物生態系において水素栄養性メタン生成細菌が支配的である現代のH<sub>2</sub>に富む海底熱水系,例えば,海嶺熱水場での濃度に相当する。したがって,コマチアイトの高温蛇紋岩化作用は,冥王代海洋における生命の出現と早期進化に必要なH<sub>2</sub>富化熱水環境を提供すると思われる。対照的に,H<sub>2</sub>豊富な流体は,炭酸塩鉱物が,コマチアイト-H<sub>2</sub>O-CO<sub>2</sub>系の温度が低下するにつれてより安定するので,250°C未満の温度での蛇紋岩下作用によっては,生成されなかった可能性がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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海洋地質学 
引用文献 (74件):

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