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J-GLOBAL ID:201202287262318057   整理番号:12A0964741

カンボジア・トンレサップ湖氾濫原の野焼き跡地への侵略的外来低木Mimosa pigraの侵入

著者 (6件):
資料名:
巻:号:ページ: 20-29  発行年: 2011年11月22日 
JST資料番号: L6155A  ISSN: 1347-5738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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カンボジアの中央部に位置し,東南アジア最大の淡水湖であるトンレサップ湖の氾濫原には,高木のBarringtonia acutangula Korth.(サガリバナ科)が優占する季節浸水林が成立している。しかし,野焼き跡地や水路沿いなど強い人為圧がかかる場所では,侵略的外来低木のMimosa pigra L.(マメ科)が高密度の藪を形成して,ユニークな生態と地域住民の生業に深刻な被害を与えている。本研究では,野焼き跡地にみられたM.pigraの発芽から定着,優占までの侵入初期過程を,B.acutangulaとの競合に注目しながら1年10か月間追跡し,M.pigraの防除と氾濫原の順応的マネジメントのあり方について検討した。調査はトンレサップ湖北縁部に位置するシェムリアプ近郊の氾濫原で,B.acutangulaが優勢な藪(植生高6m程度)が約0.7haの範囲で伐採・野焼きされ,ほぼ裸地となった場所で実施した。現地調査は,2005年5月下旬の野焼き後から2007年3月まで,冠水期間(8~1月)の前後を含む4回にわたり実施した。焼け跡地に毎回50個の方形区(1m×1m)を無作為に設置し,植物社会学的な手法により植生を調べ,同時に各方形区の中央・地上高50cmで全天空写真を撮影して相対光量子束密度(RPPFD)を算出した。本研究によって明らかとなった野焼き跡地の植生回復過程は,以下のように要約される:(1)野焼き1週後の裸地に,まず先駆的つる性草本のMerremia hederacea Hallier f.(ウリ科)が,地下に残存する種子と植物体の双方から高頻度で侵入し,(2)1.9か月後には,M.hederaceaが被度41.7%となって優勢となる一方,B.acutangulaも萌芽由来の幼個体が成長し,2方形区で被度60%を越して局所的に優勢となった。M.pigraは,種子由来の実生が散在する程度だった。次に,(3)冠水期間を経た14.5か月後には,主に萌芽から発生したM.pigraが急激に成長し,被度64.2%,高さ2.1mにもなって優占する状態となった。(4)2度目の冠水期間を経た21.9か月後には,M.pigraの優占状態はさらに顕著となって,高さ2.9m,被度90.2%に達して他種を完全に被圧するようになった。...(著者抄録)
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分類 (1件):
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異種生物間相互作用 
引用文献 (22件):

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