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J-GLOBAL ID：201302223045825721   整理番号：13A0689224

噴火湾湾口沖を通過する急潮-(3)数値モデル実験 II-

The Kyucho passing through the bay mouth of Funka Bay-(3) Numerical model experiment II-

著者 (5件)： 小林直人 (北大 水産) ,  磯田豊 (北大 大学院水産科学研究院) ,  高津哲也 (北大 大学院水産科学研究院) ,  木村修 (北大 水産) ,  亀井佳彦 (北大 水産)
資料名： 海と空  (Sea and Sky)
巻： 88  号： 3  ページ： 127-133  発行年： 2013年03月22日 
JST資料番号： G0231A  ISSN： 0503-1567  CODEN： UMSOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 矩形の噴火湾地形を用いた単純な2層モデル実験によって,急潮の発生機構を調べた。本モデルの風強制で励起される沿岸密度流の表層流は,内部重力波の位相速度(Ci)よりも大きな流速値(V)となるように設定した。V>Ciとなる強い表層南下流が湾外の北部沿岸に沿って形成され,軽い表層水塊は湾口付近の海岸線が大きく変化する場所に蓄積される。この蓄積水塊は時計回りに回転し始め,その場で傾圧的な渦流が次第に成長する。その渦流の先端が南側沿岸の亀田半島に到達したとき,湾口沖を通過する一続きの強い南下流経路が完成する。なお,この渦流の成長は圧力傾度力・コリオリ力・遠心力(非線形)の傾度流バランスが局所的に成立することで制限されるようである。(著者抄録)

シソーラス用語： 北海道 ,  渦流 ,  水塊 ,  表層 ,  *潮流
準シソーラス用語： 噴火湾 ,  傾度流 ,  急潮

分類 (1件)： 波浪,潮流  (DC06040R)

引用文献 (5件)：

• BLUMBERG, A. F. A description of a three-dimensional coastal ocean circulation model. Three-Dimensional Coastal Ocean Models. 1987, 4, 208
• 小林直人. 噴火湾湾口沖を通過する急潮 (1)データ解析. 海と空. 2012, 88, 9-20
• 小林直人. 噴火湾湾口沖を通過する急潮 (2)数値モデル実験I. 海と空. 2012, 88, 2, 43-48
• MELLOR, G. L. Development of a turbulent closure model for geophysical fluid problems. Rev. Geophys. 1982, 20, 851-875
• ORLANSKI, I. A simple boundary condition for unbounded hyperbolic flows. J. Comput. Phys. 1976, 21, 251-269

タイトルに関連する用語 (5件)： 噴火湾 ,  湾口 ,  急潮 ,  数値モデル ,  実験