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J-GLOBAL ID：201502203960951407   整理番号：15A1343306

バイオベースエラストマーの新展開

著者 (2件)： 宇山浩 (大阪大 大学院工学研究科) ,  中澤慶久 (大阪大 大学院工学研究科 Hitz(バイオ)協働研)
資料名： 高分子  (Polymers)
巻： 64  号： 12  ページ： 776-780  発行年： 2015年12月01日 
JST資料番号： F0168A  ISSN： 0454-1138  CODEN： KOBUA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天然材料系のエラストマーとして興味がもたれている各種ゴム材料を紹介した。トランス型ポリイソプレンは,トチュウ(Eucommia ulmoides Oliver),バラタゴムノキ等の植物が産生する。近年,トチュウから得られるトランス型ポリイソプレン(トチュウエラストマー,EuTPI)を工業化する研究開発が行われている。トチュウは,中国を起源とし,海抜2,500m以下の山間地に分布する樹高20m以上の落葉性喬木である。EuTPIは,生物的腐朽菌分解法と水洗処理により,樹皮,根,果実皮から生産され,最近では,マレイン化EuTPIなどの誘導体の研究なども実施されている。また,ひまし油から得られるリシノール酸を原料に,ポリウレタン用ポリオールが生産され既存のイソシアネートからポリウレタンエラストマやポリ乳酸と複合材料化が検討されている。

シソーラス用語： *双子葉植物 ,  *天然ゴム ,  *離弁花類 ,  天然材料 ,  ポリイソプレン ,  イソプレンゴム ,  バイオテクノロジー ,  バイオマス ,  パラゴムノキ ,  ひまし油 ,  ポリウレタン ,  ポリオール ,  ウレタンゴム ,  ポリイソシアネート ,  PLLA ,  生分解性高分子 ,  グリーンケミストリー ,  木材腐朽菌 ,  複合材料 ,  加硫ゴム ,  脂肪族アルコール ,  不飽和脂肪酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和アルコール
準シソーラス用語： Eucommia ulmoides ,  *エラストマ ,  トチュウ科 ,  *トチュウ由来ゴム ,  バイオリファイナリー ,  ポリイソプレンゴム ,  ポリウレタンエラストマ ,  *杜仲葉 ,  グリーン複合材料

分類 (3件)： 高分子と低分子との反応  (CG03020L) ,  ゴム  (YH07020M) ,  ゴム・プラスチック工業一般  (YH01010L)

物質索引 (1件)： リシノール酸

引用文献 (26件)：

• R. Wang, J. Ma, X. Zhou, Z. Wang, H. Kang, L. Zhang, K. Hua, and J. Kulig, Macromolecules, 45, 6830 (2012)
• X. Zhou, R. Wang, W. Lei, H. Qiao, H. Ji, L. Zhang, K. Hua, and J. Kulig, Sci. China Chem., doi: 10.1007/s11426-015-5332-y
• K. Satoh, D. -H. Lee, K. Nagai, and M. Kamigaito, Macromol. Rapid Commun., 35, 161 (2014)
• P. Sarkara and A. K. Bhowmick, RSC Adv., 4, 61343 (2014)
• H. Ghassemi and D. A. Schiraldi, J. Appl. Polym. Sci., 131, 39815 (2014)

タイトルに関連する用語 (1件)： 展開