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J-GLOBAL ID：201602236659053802   整理番号：16A0434598

3Dスキャンと鋳造痕跡調査による古代中国青銅器の文様技法研究(1)-根津美術館所饕餮文方罍と饕餮文方彝について-

Study on Techniques for Patterning Ancient Chinese Bronzeware by Three-Dimensional Scanning and Tracing Casting: (1): Fang Lei with Taotie Motif and Fang-Yi with Taotie Motif Owned by the Nezu Museum

著者 (2件)： 三船温尚 (富山大) ,  廣川守 (泉屋博古館)
資料名： Fusus  (Fusus)
号： 8  ページ： 43-50 (JA),51-54,49 (EN)  発行年： 2016年02月10日 
JST資料番号： L7846A  ISSN： 1883-0056  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 根津美術館(東京)が所蔵する中国殷後期の饕餮文方罍と西周初頭の饕餮文方彝を,点間ピッチ0.096mmと点間ピッチ0.017mmで3Dスキャンし,断面図,拡大図を作成して文様の鋳造技法を検討した。饕餮文方罍は,3つの持ち手内側の器壁にある未研磨の凹線文様の凹線縁に特徴的な盛り上がりがあり,このことから原型表面の常温固体油脂に工具で凹線を施文し,外鋳型を分割する方法で鋳造したと考えられる。饕餮文方彝は,き鳳文や饕餮文の眼の縁の凹線が抜け勾配でないことから,原型表面の常温固体油脂に凹線を施文し,外鋳型を完成した後に加熱し,油脂を液化して外鋳型を分割する方法であったと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： 走査 ,  *鋳造 ,  中華人民共和国 ,  *青銅 ,  図形 ,  美術館 ,  断面図 ,  原型 ,  油脂 ,  工具 ,  鋳型【鋳造】 ,  金属製品 ,  加熱 ,  液化 ,  三次元測定 ,  測定精度 ,  *鋳物 ,  技術史
準シソーラス用語： 3次元スキャン ,  紋様

分類 (1件)： 鋳造製品  (WC01080T)

引用文献 (6件)：

• 岳占偉、岳洪彬、劉焜、内田純子2010「殷墟陶范施紋方法」『考古学集刊』第18輯、pp.200-210
• 董亜巍2011「対侯馬白店陶模陶范的研究」『商周青銅器的陶范鋳造技術研究』(陳建立、劉焜主編)、文物出版社、pp.236-241
• 丹羽祟史2008「中国における失蝋法の出現をめぐる学史的検討-東アジアにおける失蝋法の出現と展開に関する研究序説(1)-」『FUSUS』vol.1、pp.33-44
• 三船温尚・清水克朗1994「中国古代青銅器の鋳造技法 その二、金文の埋け込み型の製作に関する調査報告及び考察」『高岡短期大学紀要』第5巻、pp.91-120
• 廣川守2013『高精細画像を利用した中国殷周青銅器文様の研究』(平成22年度~平成24年度科学研究費補助金基盤研究研究成果報告書

タイトルに関連する用語 (11件)： 3Dスキャン ,  鋳造 ,  痕跡 ,  調査 ,  古代 ,  中国 ,  文様 ,  技法 ,  研究 ,  美術館 ,  文