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J-GLOBAL ID：201602289567281603   整理番号：16A1298644

英国の交通投資の新しい評価方法“Wider Impacts”(広範な効果)

著者 (4件)： 樋野誠一 (計量計画研) ,  国府田樹 (計量計画研) ,  小林広和 (計量計画研) ,  田中啓介 (計量計画研)
資料名： IBS Annual Report 研究活動報告  (計量計画研究所研究活動報告)
巻： 2016  ページ： 78-83  発行年： 2016年06月30日 
JST資料番号： S0620B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本では,道路整備の効果は,時間短縮便益,経費節減便益,事故減少便益の3便益で評価される。英国では,3便益以外の便益についても算定手法が検討されており,2014年1月に英国交通省が発表した「交通分析に関する指針」(以下,英国指針)では,交通投資に係る直接便益以外のWider Impacts(以下,広範な効果)について,計測方法が提示されている。本稿では,公表された英国指針の位置づけ,広範な効果の計測項目等について整理を行い,日本への広範な効果の適用性を検討した。市場が完全競争下に無く,独占や税制により価格が歪められると,利用者便益の計測のみでは正確な投資効果を計測できず,交通市場以外の市場への影響も考慮する必要がある。英国交通省は,この交通市場外への効果を広範な効果と定義し,その計測手法を定めることで,これまで計測されなかった効果を交通投資の評価に加える先駆的な試みを行っていた。

シソーラス用語： 行政機関 ,  *英国 ,  道路整備 ,  方式 ,  評価基準 ,  利益 ,  縮小 ,  原価低減 ,  事故 ,  減少 ,  *投資 ,  *交通 ,  *範囲 ,  *大規模 ,  *効果 ,  経済 ,  労働市場 ,  時間短縮 ,  集積経済 ,  評価方法 ,  変化
準シソーラス用語： 英国交通省 ,  *交通投資 ,  広範な効果 ,  事故減少

分類 (2件)： 道路輸送・サービス一般  (TB01010O) ,  道路工学一般  (RC08010M)

引用文献 (4件)：

• Department for Transport, UK:Transport Analysis Guidance TAG UNIT A2.1 Wider Impacts,January, 2014. https://www.gov.uk/transport-analysis-guidance-webtag
• 金本良嗣:都市への集積メリット「間接便益」の適切な評価を,『日本経済新聞』2014.2.10朝刊
• 河野達仁他:不完全競争下における交通施設整備の費用便益分析,土木計画学研究・講演集,2000.
• 金本良嗣:集積の経済と交通投資の幅広い便益,公益社団法人日本交通政策研究会レポート,2013.

タイトルに関連する用語 (4件)： 英国 ,  交通 ,  投資 ,  評価方法