抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の西南地域のモモ産地にて,気候温暖化により冬季1000時間程度の低温(7.2°C以下)を充足できなくなった場合でも栽培を継続できる低温要求時間が短いモモ新品種として,「さくひめ」を農研機構にて育成した。ここでは,果樹の低温要求性と低温要求量の算出方法及び,モモの品種別の低温要求性を解説し,低温要求性の少ないモモ新品種の育成経過を紹介する。本品種の特徴として,低温要求量は555時間と小さく,冬季の気温上昇に対しても安定した開花・結実が見込めること及び早生で果肉は白色,果重は250g程度,糖度は12から13%程度で「日川白鳳」と同等以上,良好な食味を持つ等が挙げられる。今後も低温要求量が少ない優れた品種の育成を推進する。