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J-GLOBAL ID:201702251579863259   整理番号:17A0007838

4-メチルイミダゾールの遺伝毒性評価:規制の視点

Genotoxicity assessment of 4-methylimidazole: regulatory perspectives
著者 (2件):
資料名:
巻: 38  号: Nov  ページ: 38:20 (WEB ONLY)  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: U0871A  ISSN: 1880-7062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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4-メチルイミダゾール(4-MI)は,メイラード反応プロセスの結果として形成され,したがって,多くの飲食品に見られる。また,カラメル色の生成の際の副産物として清涼飲料水(すなわち,コーラ)中に見出される。NTPのバイオアッセイは,オスとメスのマウスでの4-MIの肺発がん性の明確な証拠を明らかにしたが,ラットではなく,その後,IARCは,4-MIをグループ2B発がん物質として分類した。4-MIの遺伝毒性試験はエイムス試験で陰性であり,マウスまたはラットでは赤血球小核試験で陰性であった。米国カリフォルニア州EPA(CEPA)は,遺伝毒性の作用様式を除外するための十分な包括的検査が行われておらず,4-MIの発がん性の標的組織が肺であったため,肺をin vitro代謝活性化系のための組織として使用すべきであると評価した。CEPAは,4-MIによる癌の10-5生涯リスクレベルのノーリスクレベル(NSRL)を非閾値アプローチに基づき29μg/日とした。いくつかの種類のコーラにおいて,NSRLより高いレベルの4-MIが検出されたため,4-MIの健康懸念が注目された。他方,他の規制機関(例えば,欧州食品安全機関,EFSA)は,食品中のカラメル色の使用からの4-MIに対し懸念を示さなかった。EFSAは4-MIが遺伝毒性ではないと評価したため,4-MIの無毒性有害影響レベルは80mg/kg/日と考えられた。本論文では,各種規制機関における4-MIの遺伝毒性評価を提示し,新しい遺伝毒性データに基づいく4-MIのリスク評価を検討した。(翻訳著者抄録)
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食品の検査・取締り 
物質索引 (1件):
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引用文献 (16件):
  • International Agency for Research on Cancer (IARC). IARC monographs on the evaluation of carcinogenic risks to humans, 4-Methylimidazole. In: Some chemicals present in industrial and consumer products, food and drinkingwater, vol. 101. 2012. p. 447-59. http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol101/index.php. Accessed 30 Mar 2016.
  • US National Toxicology Program. NTP Technical report on the toxicology and carcinogenesis studies of 4-methylimidazole (CAS No. 822-36-6) in F344/N rats and B6C3F1 mice (feed studies), NTP TR535, NIH Publication No. 07-4471, 2007. http://ntp.niehs.nih.gov/ntp/htdocs/lt_rpts/tr535.pdf. Accessed 30 Mar 2016.
  • US Food and Drug Administration (FDA). Questions & answers on caramel coloring and 4-MEI. 2013. http://www.fda.gov/food/ingredientspackaginglabeling/foodadditivesingredients/ucm364184.htm. Accessed 30 Mar 2016.
  • Grosse Y, Baan R, Lauby-Secretan B, El Ghissassi F, Bouvard V, Benbrahim-Tallaa L, Guha N, Islami F, Galichet L, Straif K. Carcinogenicity of chemicals in industrial and consumer products, food contaminants and flavourings, and water chlorination byproducts. Lancet Oncol. 2011;12:328-9.
  • California Environmental Protection Agency (CEPA). No significant risk level (NSRL) for the proposition 65 carcinogen 4-methylimidazole. October 2011. http://oehha.ca.gov/media/downloads/proposition-65/chemicals/1007114meifindings.pdf. Accessed 3 June 2016.
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