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J-GLOBAL ID:201702266004256110   整理番号:17A0220209

ウシの歯のSr-90とCs-137濃度を指標とした環境中からウシへの取り込みの時間変化の解析

著者 (19件):
資料名:
号: 33  ページ: 37-40  発行年: 2016年03月28日 
JST資料番号: L4631A  ISSN: 2433-4936  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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福島第一原発事故後,東北大学では「被災動物の線量評価事業」が,立ち上げられた。本プロジェクトでは,ウシをはじめ旧警戒区域内の被災動物の臓器などの放射能測定を行い,これを基に低線量被曝での放射能の生物影響調査のための内部被曝線量の推定を行っている。歯は生体内でも特殊な代謝メカニズムを持つ硬組織の1つであり,ウシの歯の形成時期は歯種によって異なることが知られている。本プロジェクトでは300頭のウシの歯を採取し,Sr-90とCs-137の含有量を,歯種ごとに比較した。Sr-90の歯への取り込みは,歯の形成時に集中的に取り込まれたものであった。事故による環境中のSr-90の増加により,ウシへのSr-90の取り込みが増加したことが明らかにされた。一方,Cs-137は,形成時から継続して歯に取り込まれていたものと考えられる。歯と生体内での核種の存在比が明らかになれば,歯の核種の存在量を調べるだけで全身の存在量が推定できることになり,内部被曝線量を推定する際の指標となることが期待される。
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分類 (1件):
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環境の汚染及び防止 
引用文献 (11件):
  • 被災動物の包括的線量評価事業, http://www2.idac.tohoku.ac.jp/hisaidoubutsu/.
  • T. Fukuda, Y. Kino, Y. Abe, H. Yamashiro, Y. Kuwahara, H. Nihei, Y. Sano, A. Irisawa, T. Sekine, M. Fukumoto, H. Shinoda, Y. Obata, S. Saigusa, T. Sekine, E. Isogai and M. Fukumoto, Plos One, 8, e54312 (2013).
  • H. Yamashiro, Y. Abe, T. Fukuda, Y. Kino, I. Kawaguchi, Y. Kuwahara, M. Fukumoto, S. Takahashi, M. Suzuki, J. Kobayashi, E. Uematsu, B. Tong, T. Yamada, S. Yoshida, E. Sato, H. Shinoda, T. Sekine, E. Isogai and M. Fukumoto, Sci. Rep., 3, 2850(2013).
  • 小荒井一真、木野康志、高橋温、鈴木敏彦、清水良央、千葉美麗、小坂健、佐々木啓一、福田智一、磯貝恵美子、岡壽崇、関根勉、福本学、篠田壽、Proceedings of the 16th Workshop on Environmental Radioactivity, 285-290 (2015).
  • P. Froidevaux, J. J. Geering, J. F. Valley, Sci. Tot. Environ., 367, 596-605 (2006).
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