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J-GLOBAL ID：201702267373581374   整理番号：17A1512549

暑熱環境において香気が温冷感に及ぼす影響

Effect of Fragrance of Essential Oil on Thermal Sensation under Hot Condition

著者 (7件)： 吉江幸子 (鉄道総合技術研) ,  菊地史倫 (鉄道総合技術研) ,  京谷隆 (鉄道総合技術研) ,  潮木知良 (鉄道総合技術研) ,  川崎たまみ (鉄道総合技術研) ,  遠藤広晴 (鉄道総合技術研) ,  池田佳樹 (JR東日本)
資料名： 鉄道総研報告  (鉄道総合技術論文誌)
巻： 31  号： 11  ページ： 41-46  発行年： 2017年11月01日 
JST資料番号： X0700A  ISSN： 0914-2290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,夏季の鉄道駅における温熱的な環境を改善することを目的に,香気の利用可能性について基礎的な検討を行った。具体的には,温湿度を制御した人工気候室において,温熱環境条件,香気の提示条件,着衣量などを統制した条件でモニター試験を行い,香気を提示した際の温冷感,臭気強度,香気の印象,嗜好性などを調査・分析した。その結果,暑熱条件(標準有効温度:平均31°C)において,アルベンシスミントまたはスペアミントを提示した場合,香気がない場合と比較して,全身の温冷感が温かい側から中立の方向へと変化する傾向が見られた。また,同時に行った中等度条件(標準有効温度:平均25°C)においても同様の傾向が見られたことから,駅における暑さの軽減に向けて香気を利用できる可能性が示唆された。本稿では,これらの内容について詳細を明らかにした。

シソーラス用語： *鉄道駅 ,  *駅舎 ,  *快適性 ,  評価試験 ,  実証実験 ,  実験室 ,  温覚 ,  心理尺度 ,  嗜好性 ,  *芳香 ,  ハッカ油 ,  屋内環境 ,  環境影響 ,  夏 ,  気温 ,  生理学 ,  主観評価 ,  臭気
準シソーラス用語： *温冷感 ,  人工気候室 ,  快適環境 ,  臭気強度

分類 (1件)： 停車場,操車場  (RC07040M)

引用文献 (12件)：

• 阿波一馬,松原斎樹,柴田祥江,合掌顕 : 夏季室温緩和設定オフィスにおいて香りが及ぼす影響, 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.115-116, 2014
• 安田大樹,野城 智也,馬郡 文平,稲垣 敬子,飯沼 朋也,古口 正以 : 天然成分アロマを活用した執務環境の快適性に関する研究, 日本建築学会大会学術講演梗概集, pp.83-84, 2010
• 杉本真美,佐野 孝太,吉村篤彦,山形賢次 : 香りが体感温度に及ぼす影響, AROMA RESEARCH, Vol.14, pp.58-63, 2013
• 潮木知良,村越暁子,川﨑たまみ,京谷隆,吉江幸子 : 芳香植物を用いた緑化による駅待合室の快適性の向上, 鉄道総研報告, Vol.29, No.7, pp.39-44, 2015
• Dravnieks, A., Atlas of Odor Character Profiles, Astm data Series Publication, p. 333, 1985.

タイトルに関連する用語 (3件)： 暑熱環境 ,  香気 ,  温冷感