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J-GLOBAL ID：201702269157712808   整理番号：17A0522468

in vitroストレス環境下における神経幹細胞の生存および増殖・分化障害に対する味噌による改善効果の検証

著者 (4件)： 瀬尾誠 (福山大 薬) ,  瀬尾誠 (Saitama Medical Univ., Saitama, JPN) ,  荒木智之 (Saitama Medical Univ., Saitama, JPN) ,  村越隆之 (Saitama Medical Univ., Saitama, JPN)
資料名： 中央味噌研究所研究報告  (Report of Central Miso Research Institute)
号： 38  ページ： 77-81  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： Y0633A  ISSN： 0289-8942  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マウスに拘束ストレス負荷した際に高値を示したコルチコステロン存在下を模したin vitroストレス環境下でのマウス神経細胞の生存および増殖・分化障害に対して味噌が改善効果を示すか否かを検証した。まず,in vitroストレス環境モデルでの神経幹細胞および分化誘導時の生存率に対する味噌の影響について,コルチコステロン濃度依存的に生存および増殖阻害を受け,味噌のペプチド分画サンプルに神経幹細胞生存率回復効果は認められないことを解説した。次に,in vitroストレス環境モデルでのCaspase-3活性に対する味噌の影響について,コルチコステロン濃度依存的にCaspase-3活性が上昇し,味噌のペプチド分画サンプルにCaspase-3活性抑制効果は認められないことを紹介した。また,in vitroストレス環境モデルでのマウス神経幹細胞の分化プロファイルに対する味噌の影響について,コルチコステロンを添加すると全体の細胞数が減少し,神経細胞およびグリア細胞に分化した細胞の割合が低下したことを説明し,味噌のペプチドサンプル(5-3kDa画分,3kDa以下画分)に神経細胞およびグリア細胞に分化した細胞の割合が増加する傾向が認められた。

シソーラス用語： *味噌 ,  ペプチド ,  動物実験 ,  *ストレス ,  *神経幹細胞 ,  *分化 ,  カスパーゼ ,  ステロイド ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  ジオール ,  ジケトン ,  第二アルコール ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： *食品機能性 ,  *拘束ストレス ,  神経細胞 ,  カスパーゼ3 ,  *改善効果

分類 (2件)： 発酵調味料  (FK04030S) ,  食品の化学・栄養価  (FJ01020J)

物質索引 (1件)： コルチコステロン

引用文献 (4件)：

• 瀬尾誠,村越隆之 慢性拘束ストレス負荷による海馬機能低下に対する味噌摂取による改善効果.中央味噌研究所研究報告,35,119-128,2014.
• 瀬尾誠,荒木智之,村越隆之 慢性拘束ストレスによる脳機能低下を改善する味噌中の生理活性ペプチドの探索.中央味噌研究所研究報告,36,65-72,2015.
• Liu B, Zhang H, Xu C, Yang G, Tao J, Huang J, Wu J, Duan X, Cao Y, Dong J Neuroprotective effects of icariin on corticosterone-induced apoptosis in primary cultured rat hippocampal neurons. Brain Res., 23, 59-67, 2011.
• Mao QQ, Ip SP, Ko KM, Tsai SH, Zhao M, Che CT Peony glycosidides protect against corticosterone-induced neurotoxicity in PC12 cells. Cell Mol Neurobiol., 29, 643-647, 2009.

タイトルに関連する用語 (10件)： ストレス ,  環境 ,  神経幹細胞 ,  生存 ,  増殖 ,  分化 ,  障害 ,  味噌 ,  改善効果 ,  検証