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J-GLOBAL ID：201702277704351653   整理番号：17A0148470

見たいものを「みる」ためのイメージング質量分析 -現状と今後の課題-

著者 (5件)： 新間秀一 (大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻) ,  角倉早紀 (大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻) ,  安田優太郎 (大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻) ,  竹尾映美 (大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻) ,  福崎英一郎 (大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻)
資料名： 表面科学  (JSSSJ)
巻： 37  号： 12  ページ： 593-598(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： F0940B  ISSN： 0388-5321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イオン化イメージング質量分析(IMS)は様々な分子を高感度で可視化できる手法である。最近のマトリックス支援レーザー脱離IMS(MALDI-IMS)における応用と工夫における最近のトピックを解説する。まず,植物(トマト)生体内中の農薬(イミダクロプリド)の動態を紹介する。次に試料前処理法における工夫として,イオン化補助剤であるマトリックスを均一に供給するための蒸着と溶液噴霧を組み合わせた二段階マトリックス供給法,および組織上誘導体化法を紹介する。後者はアミノ酸,神経伝達物質,ステロイドホルモン等の低濃度かつ低イオン化効率物質の検出感度を向上できる方法である。これらの手法を踏まえた応用例として,生体組織中のプロスタグランジン類(PGs)の局所分布の可視化,具体的には脊髄損傷マウス脊髄切片のPGs分布の可視化を紹介する。IMSは飛躍的に発展した手法であるが,精度向上にはさらなる試料前処理や測定法の検討が必要である。

シソーラス用語： *質量分析 ,  *MALDI-MS ,  植物 ,  トマト ,  薬物動力学 ,  マトリックス【母体】 ,  アミノ酸 ,  神経伝達物質 ,  ステロイドホルモン ,  感度 ,  性能 ,  能力 ,  プロスタグランジン ,  生体内分布 ,  局所性 ,  誘導体化 ,  添加剤 ,  殺虫剤 ,  ネオニコチノイド系殺虫剤 ,  *イメージング質量分析 ,  検出能 ,  窒素複素環化合物 ,  有機塩素化合物 ,  ニトロアミン
準シソーラス用語： ネオニコチノイド ,  検出感度

著者キーワード (10件)： imaging mass spectrometry ,  neonicotinoid ,  on-tissue derivatization ,  prostaglandins ,  steroid hormones ,  imaging mass spectrometry ,  neonicotinoid ,  on-tissue derivatization ,  prostaglandins ,  steroid hormones

分類 (1件)： 質量分析  (CC03013N)

物質索引 (1件)： イミダクロプリド

引用文献 (13件)：

• 1) 新間秀一,瀬藤光利: 表面科学 27, 79 (2006).
• 2) B.P. Oldroyd: Plos Biol. 5, 1195 (2007).
• 3) A. Fairbrother, J. Purdy, T. Anderson and R. Fell: Environ. Toxicol. Chem. 33, 719 (2014).
• 4) S.C. Kessler, E.J. Tiedeken, K.L. Simcock, S. Derveau, J. Mitchell, S. Softley, A. Radcliffe, J.C. Stout and G.A. Wright: Nature 521, 74 (2015).
• 5) L. Weichel and R. Nauen: Pest. Manag. Sci. 60, 440 (2004).

タイトルに関連する用語 (2件)： イメージング質量分析 ,  現状