抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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IoT(Internet of Things)時代は頻繁かつ複雑な環境に対応する必要があるので人が介在することなく,動的に環境変化に適応できる制御ソフトウェアが求められる。本論文では,共有知識を組み込み,1)環境や対象ソフトウェアの監視,2)観測結果からの要求の達成状況の分析,3)要求達成のための振舞いの計画,4)計画に従ったソフトウェアの変更・実行を繰り返す自己適応ソフトウェアの動向を示した。まず,不確かな環境下での保証を現実的な開発コストで行うために,開発時にのみ用いられてきた設計・検証技術を実行時にシステム自身が利用する研究について述べた。次に,実行時に得られたデータから環境モデルを構築・更新するために機械学習を応用したり,プランニングやゲーム理論を活用した適応に関する研究を紹介した。また,制御理論を応用した自己適応ソフトウェアによる品質維持の枠組みではソフトウェアシステムを制御対象となるプラント,維持したい品質要求を目標値,自己適応エンジンをコントローラと見立てて数学的に期待する性質を満たすことで保証できる。クラウドコンピューティングにおけるオートスケール機能は自己適応技術の普及例であり,食品分野,セキュリティ分野,自動運転技術などへの活用が期待されることを論じた。