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J-GLOBAL ID：201702290681806674   整理番号：17A0507276

黄檗の成分分析による染織文化財の産地同定に関する研究(2)日本と中国の染織品流通に関する一考察

著者 (4件)： 佐々木良子 (京都工繊大 美術工芸資料館) ,  藤井健三 (京都工繊大 美術工芸資料館) ,  深江亮平 (兵庫県大 人間環境) ,  佐々木健 (京都工繊大 分子化学系)
資料名： 考古学と自然科学  (Archaeology and Natural Science)
号： 73  ページ： 15-28  発行年： 2017年03月28日 
JST資料番号： L5486A  ISSN： 0288-5964  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 染織品の様式と黄檗産地の相違に主眼を置き,保存状態の良好なもの/劣化の進んだものにわたる資料における,黄色・緑色・赤色,各色黄檗試料の成分を詳細に検討した。1)実験:蛍光スペクトルを用いた非破壊測定,高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析,2)結果と考察:織糸資料の分析,刺繍糸資料の分析,染料/染色糸の日中間交易,X1・X2量(定量分析)。文献調査だけでなく,別の観点から染織品の流通や製作地に関する情報を付与した。日本産黄檗を使用した織糸を用いた中国様式織物の存在,中国産黄檗を用いた日本様式を有する裂の存在を化学的分析により明らかにした。

シソーラス用語： 文化 ,  *製織 ,  染色 ,  *物的流通 ,  *化学組成 ,  同定 ,  *生産 ,  *地域 ,  糸 ,  *染料 ,  プロトベルベリンアルカロイド ,  *定量分析 ,  非破壊測定 ,  高速液体クロマトグラフィー ,  文献調査 ,  成分分析
準シソーラス用語： 文化財 ,  産地同定 ,  黄檗 ,  染織品流通

分類 (2件)： 紡績製品  (YM04030R) ,  染色・仕上げ一般  (YM06010J)

引用文献 (9件)：

• 梶谷宣子 2014 「日本に渡来したインド発祥の染め文様木綿布を見る-渡来初期のインド更紗の周辺」 『江戸の万華鏡-更紗・びいどろ・阿蘭陀, Edo Kaleidoscope-Sarasa,Biidoro,Oranda』 MIHO MUSEUM 編 pp.191-203
• 相楽和彦・伊藤裕二・尾島光春・大島俊幸・吉田継親・糸川秀治 1986 「イオン対クロマトグラフィーによるオウレン,オウバク及び漢方方剤中のベルベリン型アルカロイドの定量」 『分析化学』 35 pp.326-329
• 佐々木良子・藤井健三・佐々木健 2010 「京都工芸繊維大学所蔵裂地『匹田縫裂-菊松竹梅に宝尽くし縫』(AN.106)について」 『文化財保存修復学会誌』 55 pp.38-66
• 佐々木良子・佐々木健 2012 「プロトベルベリン類含有染料植物の成分組成分析による同定」 『文化財科学会誌(考古学と自然科学)』 63 pp.53-69
• 佐々木良子・藤井健三・佐々木健 2012 「黄檗の成分分析による染織文化財の産地同定に関する研究」 『文化財科学会誌(考古学と自然科学)』 63 pp.71-88

タイトルに関連する用語 (8件)： 成分分析 ,  染織 ,  文化財 ,  産地同定 ,  研究 ,  日本 ,  中国 ,  流通