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J-GLOBAL ID：200902243415560208   整理番号：08A0777032

管理状態の異なる森林からの集中豪雨に伴う汚濁負荷流出特性-土壌浸透水直接採取からの観察-

著者 (5件)： 森澤太平 (鳥取大 大学院連合農学研究科) ,  森也寸志 (島根大 生物資源科学) ,  江草直和 (島根大 生物資源科学) ,  宗村広昭 (島根大 生物資源科学) ,  井上光弘 (鳥取大 乾燥地研究セ)
資料名： 応用水文  (Applied Hydrology)
号： 20  ページ： 11-20  発行年： 2007年12月31日 
JST資料番号： L3921A  ISSN： 1881-4948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,流出端で汚濁負荷物質量が異なると報告されている管理状態の異なる隣接する2森林において,土壌浸透水を採水し炭素や窒素の負荷物質量を分析するとともに,表層土壌の浸透特性,土壌水分などの土壌特性を調査し,降雨,とくに集中豪雨に対して森林土壌がどのように応答し,水質形成過程に関わるのかを明らかにした。調査サイトは,島根県のスギ,ヒノキを中心とする人工林の2隣接流域とした。2つの流域は同じ山に形成された森林で,それぞれ間伐遅れが顕著である管理の粗放な森林(SR1)と近年まで間伐が行われ管理された森林(SR2)である。その結果,SR1は,浸透性が低いために表層土壌の水分量は降雨の影響を受けにくく,流出は長期にわたって続く傾向があった。一方,SR2は,透水性が高いため直近の降雨の影響を受けて表層土壌水分量が変動する傾向があり,流出はSR1に比べ短期間で元の量に回復した。

シソーラス用語： 資源管理 ,  集中豪雨 ,  *負荷 ,  *流出特性 ,  浸透水 ,  土壌水 ,  島根県 ,  *人工林 ,  有機炭素 ,  窒素 ,  *汚濁負荷 ,  森林管理

分類 (2件)： 水質汚濁一般  (SB02010U) ,  造林一般  (FF03010A)

引用文献 (18件)：

• David E. Elrick, W. Daniel Reynolds (1992): Advances in Measurement of Soil Physical Properties: Bringing Theory into Practice., SSSA Special Publication Number 30, pp. 1-24.
• Ide Jun’ ichiro, O. Nagafuchi, M. Chiwa, A. Kume, K. Otsuki, S. Ogawa (2006): Effects of discharge level on the load of dissolved and particulate components of stream nitrogen and phosphorus from a small afforested watershed of Japanese cypress (Chamaecyparis obtusa)., J For Res.12, pp. 45-56.
• Intergovernmental Panel on Climate Change (2007): IPCC AR4 WGII「気象変化2007: 影響, 適応及び脆弱性」政策決定者向け要約【環境省仮訳】, pp. 8.
• Higashi, N., Y. Mori, M. Inoue (2005): Measurement of Fertilizer Leaching from the Root Zone Using an Automated Infiltration Soil Water Sampler in an Unsaturated Sandy Field Soil., Sci. Plant Nutr., 51(7), pp. 1023-1033.
• 鵜木啓二 (2006): 面減流域からの窒素流亡とその対策, 土壌の物理性, 102, pp. 39-45.

タイトルに関連する用語 (8件)： 森林 ,  集中豪雨 ,  汚濁負荷 ,  流出特性 ,  土壌 ,  浸透水 ,  採取 ,  観察