抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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静電誘導サイリスタを用いて発生したパルス幅が数十ns~数μsの短パルス電圧を印加して大気圧プラズマを形成するナノパルスプラズマCVDによるDLC合成について説明した。従来,DLC膜の合成は1~10Pa程度の低圧力下で行われており,大気圧下では十分な硬さを持つDLC膜は得られなかった。原料ガスとしてCH
4(80cc/min),キャリアガスとしてHe(3~6L/min)を用い,電極に電圧+2.5kV,パルス幅800ns,パルス周期3kHzのパルス電圧を3分間印加してSi基板上にDLC膜を合成した。生成した膜の厚みは1.1μmであり,成膜速度は極めて高い。Raman分光スペクトルはDLC膜の特徴を示した。ナノ押込硬さは20GPasと十分に高い硬さを示した。Auger電子法分析によると高濃度の酸素の混入はなかった。Al
2O
3ボールを相手材としたボールオンプレート摩擦,摩耗試験によると摩擦係数は低い値(0.12)であった。