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J-GLOBAL ID：201002221319247547   整理番号：10A0597495

過大荷重がA7075の下限界応力拡大係数範囲に及ぼす影響

Effects of Overload on Threshold Stress Intensity Factor Range of A7075

著者 (3件)： 北條恵司 (小山工業高等専門学校 機械工学科) ,  高橋宏治 (横浜国立大学大学院 工学研究院) ,  安藤柱 (横浜国立大学大学院 工学研究院)
資料名： 圧力技術  (Journal of High Pressure Institute of Japan)
巻： 48  号： 2  ページ： 78-85 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： S0913A  ISSN： 0387-0154  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 航空機構造用に使用するアルミニウム合金A7075のCT試験片を用いていくつかの種類の過大荷重効果を調査したのでその概要を紹介した。実験は単一引張過大荷重,または単一圧縮過大荷重,または単一引張過大荷重後単一圧縮過大荷重を負荷し,完全除荷した後疲労試験を行った。その結果,過大荷重を増加すると下限界応力拡大係数範囲も増加し,過大荷重を負荷しない場合と比較して最大7倍まで向上することが分かった。また,負の過大荷重の場合,下限界応力拡大係数範囲に与える影響は正の過大荷重の場合に比べてはるかに小さいことなども分かった。さらに,高張力鋼HT540やステンレス鋼SUS316と比較すると向上率はA7075とほほぼ同じで,過大荷重と下限界応力拡大係数範囲の関係は降伏強度にもYoung率にも依存しないことも分かった。

シソーラス用語： 応力拡大係数 ,  *アルミニウム合金 ,  荷重 ,  構造材料 ,  降伏強さ ,  Young率 ,  疲れ試験
準シソーラス用語： A7075 ,  *下限界応力拡大係数範囲 ,  *過大荷重 ,  性能向上

分類 (1件)： 金属材料  (HC04020L)

引用文献 (7件)：

• 1) 城野政弘, 金谷哲郎, 菅田淳, 菊川真; “単一過大荷重による平面ひずみ条件下の疲労き裂の遅延挙動”, 材料, 32巻, 363号, pp1383-1389 (1983) .
• 2) 小川武史, 戸梶恵朗, 越知聡, 小林英男; “疲労き裂進展の下限界に及ぼす荷重履歴の影響”, 機械学会論文集A53, 487, pp428-435 (1986) .
• 3) 真壁朝敏, 宮崎達二郎, Anindito PURNOWIDODO, 屋富祖建樹; “単一過大荷重負荷後の疲労き裂伝ぱに及ぼすき裂先端の塑性域について”, 圧力技術, 42巻, 6号, pp. 318-327 (2004) .
• 4) 水上博嗣, 北条恵司, 高橋宏治, 丹下彰, 安藤柱; “過大荷重がΔK_thに及ぼす影響”日本材料学会 第57期学術講演会後援論文集, pp. 49-50 (2008) .
• 5) Yasuaki Hashikura, Keiji Houjou, Yuji Miyazaki, Koji Takahashi, Kotoji Ando;“Effect of overload on the fatigue threshold stress intensity factor range (K_th) of SUS316”Journal of High Pressure Institute of Japan, (in press) .

タイトルに関連する用語 (4件)： 荷重 ,  A7075 ,  下限 ,  応力拡大係数