文献

J-GLOBAL ID：201002267365263352   整理番号：10A0507694

ショットピーニングにより無害化可能な表面欠陥寸法の破壊力学的評価

Evaluation of Acceptable Defect Size by Shot Peening Based on Fracture Mechanics

著者 (4件)： 高橋宏治 (横浜国大 大学院) ,  林卓見 (横浜国大 大学院) ,  安藤柱 (横浜国大 大学院) ,  高橋文雄 (日本発条)
資料名： ばね論文集  (Transactions of Japan Society of Spring Engineers)
号： 55  ページ： 25-30  発行年： 2010年05月07日 
JST資料番号： F0358A  ISSN： 0385-6917  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ドリル穴表面欠陥を有するばね鋼の疲れ強度向上に及ぼすショットピーニング(SP)とプレストレスショットピーニング(SSP)の効果を明らかにし,更に破壊力学的検討で無害化可能な表面欠陥寸法を評価した。供試材にはばね鋼SUP9を用い,試験片には表面欠陥を模擬した人工ドリル穴を導入した。試験の結果,深さ0.1,0.2,0.4mmのドリル穴欠陥を有するばね鋼にSP,SSPを施すことにより疲れ限度は大幅に向上することが分かった。疲れ限度向上率はSP材では9~31%,SSP材では41~88%であった。破壊力学を用いた検討では,ばね鋼(470HV)の無害化可能な最大欠陥寸法は,SPでは深さ0.14mm,SSPでは0.22mmであると予測された。この結果は実験によって得られた値とほとんど変わらず,したがって,予測結果は実験結果と良く一致すると云える。

シソーラス用語： *ショットピーニング ,  無害化 ,  *表面欠陥 ,  長さ ,  破壊力学 ,  評価 ,  穴 ,  ばね鋼 ,  疲れ強さ ,  深さ ,  予測
準シソーラス用語： ドリル穴 ,  プレストレスショットピーニング ,  最大欠陥寸法 ,  寸法 ,  疲れ強度 ,  疲れ限度

分類 (1件)： 熱的操作によらぬ硬化  (WC04080O)

引用文献 (14件)：

• 村上敬宜, “金属疲労, 微小欠陥と介在物の影響”,(1993), P. 7, 養賢堂.
• 阿部孝行, 金澤健二, ばね論文集, No.39(1994), 17.
• ショットピーニング技術協会編, “金属疲労とショットピーニング”,(2004), P. 13, 現代工学社.
• 高橋宏治, 天野利彦, 宮本貴正, 安藤柱, 高橋文雄, 丹下彰, 岡田秀樹, 小野芳樹, ばね論文集, No.52(2007), 9.
• 高橋文雄, 丹下彰, 安藤柱, ばね論文集, No.53(2008), 1.

タイトルに関連する用語 (5件)： ショットピーニング ,  無害化 ,  表面欠陥 ,  破壊力学 ,  評価