文献

J-GLOBAL ID：201002269161062822   整理番号：10A0507690

鋼の下限界応力拡大係数範囲に及ぼす過大荷重効果

Effects of Overload on Threshold Stress Intensity Factor Range ΔK_th of Steel

著者 (6件)： 水上博嗣 (日本発条) ,  北條恵司 (小山工高専) ,  高橋宏治 (横浜国大) ,  花折和也 (横浜国大) ,  丹下彰 (日本発条) ,  安藤柱 (横浜国大)
資料名： ばね論文集  (Transactions of Japan Society of Spring Engineers)
号： 55  ページ： 1-5  発行年： 2010年05月07日 
JST資料番号： F0358A  ISSN： 0385-6917  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 圧力容器溶接部におけるき裂状切欠きに対する過大荷重効果の違いを明らかにするため,CT試験片の巨視き裂の波面観察を行うと共に,小き裂状切欠きを有する試験片での過大荷重効果の有効性を調べた。供試材には熱間圧延高張力鋼板HT540を用い,室温・大気中において疲労試験を行った。巨視き裂材に対して,過大荷重K_ov(応力拡大係数)を130MPa・m^0.5負荷した場合,ΔK_th(その範囲)は37.5MPa・m^0.5であり,負荷しない場合の7MPa・m^0.5と比較して約5.3倍の向上が確認された。また,K_ovとΔK_thは比例関係にあり,その比例定数は0.26であった。巨視き裂に対しては,最大荷重により,き列が停留することでΔK_thの向上が確認された。微小き裂材では,巨視き裂材に比べて過大荷重効果は小さいことが明らかになった。

シソーラス用語： 鋼 ,  *応力拡大係数 ,  *範囲 ,  *効果 ,  過負荷 ,  疲れ強さ ,  亀裂伝搬 ,  圧力容器 ,  溶接部 ,  切欠き ,  観察 ,  鋼板 ,  疲れ試験 ,  微小亀裂 ,  CT試験片
準シソーラス用語： *過大荷重効果 ,  過大負荷 ,  高張力鋼板 ,  波面観察 ,  疲れ限度

分類 (1件)： 破壊力学一般  (HC04010A)

引用文献 (5件)：

• 小川武史, 戸梶恵郎, 越智聡, 小林英男 日本機械学会論文集, Vol.53, No.487,(1987), 428-435.
• S. MATSUOKA, K. TANAKA, M. KAWAHARA Engineering Fracture Mechanics, Vol.8,(1976), 507-523.
• 水上博嗣, 北條恵司, 高橋宏治, 丹下彰, 安藤柱日本材料学会学術講演会講演論文集, 第57期,(2008), 49-50.
• 水上博嗣, 北條恵司, 高橋宏治, 丹下彰, 安藤柱ばね及び復元力応用講演会講演論文集, 2008年度春季,(2008), 7-10.
• 橋倉靖明, 北條恵司, 宮崎裕司, 高橋宏治, 安藤柱 日本機械学会2008年度年次大会講演論文集, Vol.6,(2008), 191-192.

タイトルに関連する用語 (4件)： 鋼 ,  下限 ,  応力拡大係数 ,  荷重