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J-GLOBAL ID：201102230305076436   整理番号：11A1368432

二量体Mott絶縁体から金属までの光励起エネルギー依存転移経路

Photoexcitation-Energy-Dependent Transition Pathways from a Dimer Mott Insulator to a Metal

著者 (6件)： YONEMITSU Kenji (Inst. Molecular Sci., Aichi, JPN) ,  YONEMITSU Kenji (Graduate Univ. Advanced Studies, Aichi, JPN) ,  YONEMITSU Kenji (JST-CREST, Tokyo, JPN) ,  MIYASHITA Satoshi (Inst. Molecular Sci., Aichi, JPN) ,  MIYASHITA Satoshi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  MAESHIMA Nobuya (Univ. Tsukuba, Ibaraki, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 80  号： 8  ページ： 084710.1-084710.5  発行年： 2011年08月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 2次元3/4充填拡張Pierls-Hubbardモデルの厳密な多体波動関数に関する時間依存型Schroedinger方程式に対する数値解に基づき,光誘起二量体Mott絶縁体-金属間転移のポンプ-光子エネルギー依存経路について,理論的に調査した。二量体内の分子自由度を利用する場合,光励起によって,有効相互作用が低下するか,または,光キャリアの密度が上昇する。有機二量体モット絶縁体κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Brでは,二量体間,及び,二量体内の電荷移動励起が,互いに重なり合う広いバンドを伴う。この様に不利な条件であっても,光誘起伝導率の変化は,ポンプフォトン・エネルギーに大きく依存することから,近年,2つの経路が,実験により観測されたことを裏付ける。各経路の特性を,低エネルギー光学励起に関与するキャリアの相互作用,及び,その数の変調を算出することで明確にした。有効相互作用は,常に,且つ,ゆっくりと弱化するが,キャリアの導入によって,ポンプ-フォトン間のエネルギーが影響され,より高速になるという知見から,ポンプ-フォトン-エネルギー依存経路を実現できることが立証された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 誘電体 ,  二量体 ,  *Mott転移 ,  Schroedinger方程式 ,  数値解法 ,  *銅錯体 ,  *電荷移動錯体 ,  *光ポンピング ,  電気伝導率 ,  経路 ,  オレフィン化合物 ,  硫黄複素環化合物

分類 (1件)： 金属-絶縁体転移  (BM02110T)

物質索引 (1件)： BEDT-TTF

タイトルに関連する用語 (5件)： 二量体 ,  Mott絶縁体 ,  光励起 ,  エネルギー ,  経路