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J-GLOBAL ID：201102246848782431   整理番号：11A0823834

酸素および塩化物イオンの実効拡散係数によるセメント系硬化体におけるイオン移動性状の評価

EVALUATION FOR ION TRANSPORT IN HARDENED CEMENTITIOUS PASTE BY OXYGEN DIFFUSION AND CHLORIDE DIFFUSION

著者 (3件)： 菊地道生 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  須田裕哉 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  佐伯竜彦 (新潟大 工)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 64  ページ： 346-353  発行年： 2011年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸素の拡散係数により空隙特性である屈曲度を求め,C/S比によるC-S-Hの物理的性質が屈曲度に及ぼす影響を調べた。また,塩化物イオン実効拡散係数から求めた屈曲度と,酸素拡散における屈曲度の比較を行った。その結果,1)C/S比ごとのC-S-H比表面積の違いにより,空隙構造が変化していると考えられること,2)細孔直径6nm以下の空隙量が多いほど,塩化物イオン拡散における屈曲度と酸素拡散における屈曲度の比,すなわち塩化物イオン拡散経路の延長度が増大する傾向を示すこと,などが分かった。

シソーラス用語： *コンクリート ,  拡散係数 ,  *物質移動 ,  *塩化物 ,  イオン拡散 ,  酸素 ,  屈曲度 ,  混合比 ,  濃度依存性 ,  水和物 ,  比表面積 ,  細孔構造 ,  細孔径 ,  経路 ,  セメントペースト ,  高炉スラグ ,  フライアッシュ ,  シリカヒューム ,  ポルトランドセメント ,  微粉体 ,  置換率 ,  細孔径分布 ,  細孔 ,  ケイ酸カルシウム水和物
準シソーラス用語： C-S-H ,  拡散経路

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (11件)：

• 1) 白川敏夫ほか:セメント硬化体中への気体の拡散係数測定方法の提案、日本建築学会構造系論文集、第515号、pp.15-21 (1999)
• 2) 小林一輔、出頭圭三:各種セメント系材料の酸素の拡散性状に関する研究、コンクリート工学、Vol.24、No.12、pp.91-106 (1986)
• 3) 近藤精一、石川達雄、阿部郁夫:吸着の化学第2版、丸善、pp.87-91 (2001)
• 4) A.Nakamuraet al.: Sorption of chloride-ion,sulfate-ion and phosphate-ion in calcium silicate hydrates,Journal of the Chemical Society of Japan,Vol.6,pp.415-420 (1999)
• 5) 須田裕哉、田中洋介、佐伯竜彦:C-S-H の組成と物理的性質に関する基礎的研究、土木学会論文集(投稿中)

タイトルに関連する用語 (7件)： 酸素 ,  塩化物イオン ,  拡散係数 ,  セメント系 ,  硬化体 ,  イオン移動性 ,  評価