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J-GLOBAL ID:201202212367548970   整理番号:12A0248048

応力集中部にき裂を有するばね鋼のショットピーニングによる疲労限度向上およびき裂の無害化

著者 (3件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 2-10  発行年: 2012年01月 
JST資料番号: L1943A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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応力集中部にき裂を有するばね鋼にショットピーニング(SP)を施して疲労限度向上およびき裂の無害化挙動を平滑材の結果と比較しながら検討した。試験片は中央部に応力集中係数α=1.9の切欠きを有する曲げ試験片を使用し,切欠き底に深さa=0.2と0.3mmの人工き裂(スリット)を導入した。その後切欠き部にショットピーニングを施し疲労試験を実施した。得られた結果は次のとおりである。(1)SPを施すことにより疲労限度は大きく向上した。特にスリットを導入した試験片の疲労限度は2倍以上にまで向上した。(2)疲労限度および破壊起点を基に評価したところ,深さ0.2mmのスリットは無害化できたが,0.3mmのスリットは無害化できなかった。(3)SPによるスリットの無害化挙動を平滑材と比較したところ,応力集中係数α=1.9が無害化可能なき裂寸法に及ぼす影響はほとんどなかった。(4)疲労限度を示した試験片には多くの停留き裂が存在した。停留き裂はスリット部には発生せず,すべてそれ以外の切欠き底から発生した。(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
分類
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熱的操作によらぬ硬化  ,  金属材料 
引用文献 (5件):
  • 1)村上敬宜,小林幹和,牧野泰三その他;"ばね鋼の疲労強度に影響を及ぼす諸因子の定量的評価:介在物,ショットピーニング,脱炭層,微小表面ピットの影響",日本機械学会論文集.A編57(542),pp.2305-2313,(1991).
  • 2)高橋宏治,天野利彦,宮本貴正,その他;"人工表面欠陥を有するばね鋼のショットピーニングによる疲労強度向上",ばね論文集,第52号,PP9-13(2007)。
  • 3)福田晋作,天野利彦,高橋宏治・その他;"キャビテーションピーニングによる平滑および切欠き試験片の疲労限度向上と表面欠陥の無害化",ばね論文集,54,PP.1-6,(2009).
  • 4)高橋宏治,天野利彦,花折和也,その他;"き裂状表面欠陥を有する高強度鋼のショットピーニングによる疲労限度向上と表面欠陥の無害化",材料,Vol58,No.12,PP.1030-1036,(2009).
  • 5) Walter D. Pilkey; "Stress concentration Factors" , Wiley Interscience, pp.108-110(2008).

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